ベントレーやロールス・ロイスのシートレザーがかばんや革小物に――。高級皮革、英コノリーが展開するレザーグッズの数々は、ありきたりのブランドでは満足できない人をとらえる。車という移動手段から着想した、機能美を追求したデザインで、細部のこだわりがユニーク。このほど東京・銀座に直営店を開店した。
■コンコルドやイギリス国会議事堂の椅子にも採用
コノリーレザーは高級車ほか、馬車、超音速旅客機コンコルド、イギリス国会議事堂の椅子などにも採用されてきた高級皮革の代名詞。1995年にはヘルメットやゴーグルといったモータースポーツ用品や小物を開発。その後小売りビジネスを休止していたが、2016年からリブランディングをして、新たなスタートをきった。
2000年に創業家から営業権を取得し、現オーナーでクリエーティブディレクターのイザベル・エッティギィ氏によれば、「極めて質が高い皮革の潜在力に魅力を感じていた」。バッグでは、天然シボが入ったグレインレザー、カーフ、ヌバックなどの大きい1枚革をぜいたくに使う。
■バッグのコンセプトは小旅行
「バッグのコンセプトは小旅行、移動で、男性も女性も使うことができるもの。正面にこれみよがしなロゴもなく、シンプルにデザインした」とエッティギィ氏は話す。代表的なシーバッグ(43万円)は狭い船内スペースでもしまえるようにと配慮したバッグ。コンパクトにたたむことができる。グリップバッグとよばれる一見クラシックなデザインのブリーフケース(税別52万4000円)は軽量で薄型にすることができ、セカンドバッグ風に持ち歩きが可能だ。
「クラシックとモダンが共存している。古いスタイルのバッグに車の部品を模したパーツを使うなど、細部にこだわりがある。車回りのライフスタイルを提案する、新しい形のラグジュアリーブランドに育てていく」という。