リタイア後もお忘れなく 住民税の時間差課税に注意住民税の基本(上)

良男 なんだと?

幸子 例えば2019年3月に退職したとするでしょ。まず、退職金にかかる住民税は「退職所得控除」を引いた上で所得税と一緒に一括で天引きされるの。17年の所得にかかる住民税は、退職までは毎月給料から天引きされて、退職後の4、5月に支払う分は最後の3月分の給料からまとめて差し引かれることが多いのよ。

 じゃあ、19年1~3月のお給料にかかる住民税は?

幸子 いい質問ね。20年5月ごろ通知書が届くので、自分で自治体に納付するのよ。税理士法人新宿総合会計事務所の杉江延雄税理士によると、再就職するなら、そちらで天引きされるよう引き継げるそうよ。

良男 再就職しない人にとっては、忘れたころにやってくる手痛い出費だよなぁ。

 そもそも、住民税の額はどうやって決まるの?

幸子 住民税には課税対象者すべてが同額を払う「均等割」と、所得に応じて払う「所得割」があってね。均等割は東京都内の市区町村に住む場合、都民税で1500円、市区町村民税で3500円の合計5000円。所得割は税率が一律10%で、所得額が多いほど税率が高まる所得税とは違う点ね。生活保護を受けている人や、所得が自治体の定める額以下の人(東京23区の場合35万円以下)などは非課税になるの。

 よく「103万円の壁」といわれるけど、住民税は?

幸子 「103万円の壁」というのは所得税の話ね。所得税の場合、給与所得控除65万円と基礎控除38万円を合わせた103万円までは、本人に税金がかからないの。でも、住民税は所得税と基礎控除額が違うので注意が必要よ。住民税の基礎控除は33万円なの。

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