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リタイア後もお忘れなく 住民税の時間差課税に注意 住民税の基本(上)

2019/6/2

筧家のダイニングテーブルに夕飯のおかずが並んだ頃、仕事を終えた恵が帰ってきました。手洗いを済ませてテーブルにつくと、通勤カバンからなにやら封筒を取り出し、幸子に見せようとしています。先に座っていた良男も身を乗り出しました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧恵 きょう、会社でこんなものを受け取ったんだけど。

筧良男 なになに。ああ、「課税決定通知書」か。確かにちょうどそんな時期だな。

筧幸子 住民税の通知書ね。去年ももらったはずよ。

 よく見てみたら結構な金額がお給料から引かれているとわかって驚いたわよ。

幸子 通知書に書かれている金額が引かれるのはこれからよ。通知書は住んでいる自治体から、これだけ税金を払いなさいということをお知らせする書類なの。6月のお給料から毎月引かれていくわけね。

 5月のお給料からも住民税と所得税は引かれてたけど。

幸子 所得税はその年の所得に応じて同じ年にお給料から天引きされるけれど、住民税は年末調整や確定申告を終えて決定した前の年の1~12月の所得をもとに自治体が税額を計算して、6月から支払いが始まるの。5月まで引かれていた住民税は、おととしの所得にかかった分なのよ。

良男 恵が入社1年目のとき、所得税は引かれたけど、住民税は引かれなかっただろ。2年目の6月から天引きが始まったはずだよ。

 道理でお給料が減ったような気がしたのよね。

幸子 会社を退職した人も注意が必要ね。お給料をもらわなくなった後も、前年の所得に基づいて住民税を払わないといけないの。

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