米中西部の旅 摩天楼のシカゴからかわいいガリーナへ

シカゴから車で約3時間、「全米一かわいくて小さな町」ガリーナ

刺激的な都会をシカゴで楽しんだら、郊外に足を延ばして「全米一かわいくて小さな町」と呼ばれるガリーナへ。シカゴから車で約3時間、列車(アムトラック)で4時間40分。摩天楼の街から一挙に古きよきアメリカへとタイムトリップができる。人口3000人の町に観光で訪れる人は年間150万人を超えるという。

19世紀の建物が並ぶガリーナのメインストリート。休日には多くの観光客が訪れる

アメリカ第16代大統領リンカーンが演説し、第18代大統領グラントが住んだ家が今も残るという歴史的な町には、メインストリートにも南北戦争時代からの建物が並ぶ。1855年からこの地に立つレンガの「デソトハウス」には、リンカーンも訪れている。ダイニングもとてもクラシック。

このクラシックな建物は、今もB&Bとして営業している
グラント将軍が大統領になるまで住んでいた家は、9割の家具がオリジナルのまま

ガリーナの町を見下ろすように、北軍の将軍としても有名なグラント大統領の像が丘の上に立っている。「トリ・ステート トロリーツアー」は、クラシックな赤いトロリーに乗って、町やその周りに立つ19世紀に建った数々の邸宅の歴史を解説してくれる。1時間でゆっくり町を巡る。

小高い丘に立つ「ジェイル・ヒル・イン」は、1879年築の刑務所として使われていた建物を1年間かけて改装。2019年には、トリップアドバイザーによって全米一の評価を受けたB&B(ベッド&ブレックファスト)だ。テーブルの上の本、暖炉の上の花に至るまで愛情のこもった家に招かれたかのよう。

4つのゴルフコースにこんな美しい湖まである広大な敷地の「イーグル・リッジ・リゾート」

歴史的な街並み、メインストリートに並ぶかわいいショップでの買い物、さらにガリーナには4つのゴルフコース、ホテル、スパまで備えた「イーグル・リッジ・リゾート」やアイリッシュな雰囲気たっぷりの「ザ・アイリッシ コテージ ブティック ホテル」のような宿泊施設も大都会シカゴのホテルとは異なる魅力がある。

スパークリング・赤・白・ロゼ・スウィートとガリーナのワインの中から試飲で気に入った3本

シカゴより宿泊や食事など価格的にお手ごろなのも魅力。アムトラックの駅の真ん前にある朝食・ブランチ専門の「オットーズ プレイス」のメニューは、なんと5ドルから。「ガリーナ セラーズ」でのワインテイスティングも6種類の試飲が5ドル。

アメリカらしさあふれる、大都会と田舎のよさとを一挙に楽しめる、イリノイ州の旅だった。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。