トピック

「男性のエレガンスは控えめで美しい所作にある」 ジョルジオ・アルマーニ氏インタビュー 妥協しない美学

2019/5/29

「私はいま好奇心が湧き出ているんです。クルーズコレクションには私が愛してやまない、アルマーニスタイルが凝縮されています」(ジョルジオ・アルマーニ氏)

デザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏(84)が、5月24日に東京国立博物館表慶館(東京・台東)で開かれた「ジョルジオ・アルマーニ2020クルーズコレクション」に合わせて12年ぶりに来日した。ショー前日には久しぶりにメディアのインタビューに応じ、エレガンスであることの大切さや自身の生き方について持論を展開した。「最近のショーはメディア受けを優先し、本来の目的を失っているのでは」とファッション界への苦言もチラリ。ブランドビジネスで多大な成功を収めてきた「モードの帝王」の、妥協せずに美学を貫く素顔をのぞかせた。




クルーズコレクションとしては初のランウエーショーでのお披露目。会場として選んだのは、東京国立博物館の中にある表慶館だ(東京・台東)

■「モデルや顧客が満足している姿をみるのが喜び」

お披露目したクルーズコレクションは男女合わせて100点を超す。体にフィットするソフトな仕立てのメンズ、縦に流れるような優美なシルエットのレディース。ショー形式でクルーズコレクションを発表したのは初めてで、東京から世界へ発信された。

「ランウエーを念頭にしつつ国際的にも好まれるもの、売り上げ、プレスの反応も考えながらデザインしていくというのは生易しいことではないのですよ。結果として今回のクルーズコレクションは軽快で魅力的で、オフィスやお出かけで実際使えるものになりました。ちょっと革新的な、クレージーな味付けのアイテムもあります。ファッションビジネスで成功するためには消費者のニーズにこたえられる、売りやすい服であることが必要です」

コレクション制作の途上で、銀座の旗艦店を大改装した東京でのイベントとしてショーを開催することを決定。アルマ-ニ氏は来日してから百貨店回りやメディア対応といったハードなスケジュールを精力的にこなしながら、午後は銀座のオフィスにこもりモデルオーディション、フィッティングと準備に熱中。タフな健在ぶりを見せつけた。

Latest