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もうかる家計のつくり方

家計管理に疲れて貯まらない 妻納得の支出削減策は? 家計再生コンサルタント 横山光昭

2019/5/29

写真はイメージ=123RF

「子どもが生まれるというのに、まったく貯金ができないんです」と相談に来たのは、半年前に結婚されたDさん夫婦。いわゆる「できちゃった婚」で、来月に出産の予定です。夫(38)は会社員、妻(33)は出産のため、結婚と同時に仕事を辞めました。夫は仕事に励み、妻はやりくりを頑張って毎月5万円は貯蓄したい、と思って暮らしてきたのです。

しかし、出産1カ月前にして少しも貯蓄が増えなかった、と慌てて相談に来られたのです。まず管理の仕方や支出の状況をうかがいました。

■予算決めても他の費目から流用、毎月使い切る

家計の管理はすべて妻の担当です。夫は収入からこづかいの5万円を引いてから、残りの約32万円を妻に渡しています。そこから家賃、水道光熱費、電話代、保険料の支払いに充てていきます。すると、生活費として使える金額は約15万円。これを「食費」「交際・娯楽費」「雑費」「その他」という費目の袋を作って予算分のお金を入れる「袋分け」による家計管理をしていました。

支出はそれぞれの袋に、お金を使うたびに記入しています。うまく管理をして袋にお金を残し、それを集めて毎月貯金しようと考えていたのですが、意外に足りなくなることが多いそうです。

不足すると、違う袋から流用していました。「すべての袋でお金が足りなくなると、銀行口座にお金が残っていればおろして使い、残っていなければ我慢していました」と妻が言う様子から、袋分けの家計管理はうまくいっていないと思われました。

そして妻はまとめて買い物した際に、各袋の支出額をきっちり計算してお金を入れ直したりと、細かく管理をしているので非常に疲れると訴えてきます。家計管理をがんばっているとの思いは強く持っていたようです。

どうやら、袋ごとの支出額の計算やお金の管理におわれて、支出をコントロールする余裕がなくなり、貯蓄ができないという構図がみえてきました。

■食費・日用品代の支出にのみ、週単位の目安を設定

今でも家計管理が十分できていないのに、お子さんが生まれた後、育児で忙しい中だと、より難しいと考えられます。管理方法そのものの変更を検討する必要があると判断し、Dさん夫婦との相談を進めていきました。

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