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私のリーダー論

現場の輝くスター育成 伝える加賀屋の「おもてなし」 加賀屋 小田與之彦社長(上)

2019/5/30

「しかし、翌09年の民主党への政権交代を控えた時期で、政権が不安定だったこともあり、国会議員のドタキャンが相次ぐなど、憲法タウンミーティングの運営は決して楽ではありませんでした。批判を受けたこともありました」

JC会頭の経験が糧になっている(右が小田社長、06年の国際青年会議所アジア大会)

「全国で苦労しているJCの仲間がいる中で、会頭である私の言動に不一致があったり、人として共感できない行動があったりすれば、4万人の会員は迷ってしまい、私について来てくれるはずもありません。JC会頭の1年間で『リーダーたるもの、自分の人間性をしっかりもたなければならない』と感じ、修練したなと思います」

「この経験は、大きくなった加賀屋をまとめる上で非常に大きな財産になっています。現在、加賀屋の従業員はパートなどを含めて約1000人です。東京などにも店を出しており、すべての社員と顔を合わせるのは難しいのですが、私が気をつけているのは、JC会頭時代と同じく、直接会えない社員たちも私の言動を見ていて、私が示すビジョンに注目していることを決して忘れないようにすることです」

■「働いてよかった」と思ってもらえる会社に

「やはり社員たちには『加賀屋で働いてよかった』と思ってもらえる会社でなければならない。金銭的な意味だけでなく、お客様に喜んでいただくことを、従業員が自分の喜びとして感じられる会社でいられるようにすることが私の責務だと思っています」

――加賀屋は上質なおもてなしが有名です。大所帯でサービスの質を維持し続けるのは難しいのではありませんか。

「加賀屋を拡大路線に乗せた父は、全ての責任は自分がとる、という強い使命感を持ち、特に年齢を重ねてからはその思いがより強くなりました。私は父とはちょっとタイプが違うと思っています。加えて、現在のように業態が拡大すると、全てをトップが指示して動かす手法は通用しません。またそれが本物のリーダーシップだとは、私には思えないのです」

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