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19年ヒット家電 黒船シャークがハンディ掃除機制す

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NIKKEI STYLE

日経トレンディ

雑誌「日経トレンディ」は全12の商品ジャンルを定め、2019年上半期にヒットしたものを選定し「上半期ヒット」とした。そのなかから、「新規性・売れ行き・影響力」という 3つの評価項目に則り「大賞」を決めた。下半期に注目の新商品やサービス、これから売り上げが爆発的に伸びそうなものは「令和ヒット予測」とした。今日は家電・デジタルのジャンルを紹介する。

◇  ◇  ◇

2019年上半期の家電市場でひときわ光ったのは、低迷していたハンディ掃除機市場に、米国から新規参入してトップシェアを握った「黒船」のシャークニンジャ。18年9月に発売した「Shark EVOPOWER(シャーク エヴォパワー)」2製品が、テレビCMを全く流さなかったにもかかわらず、約4カ月でメーカー別の販売台数シェアでトップに立った。

■2019年上半期ヒット大賞 「置き場所革命」でCMなしでも売れた



 本体は500mLペットボトルほどの太さ。充電台も小型化して机の上や本棚の中にも置けるようにし、ほうきやモップのようにさっと取り出して掃除する用途を開拓した。手に吸い付いて落ちないほどの吸引力も特徴だ。

EVOPOWERが捉えたのは、ちょっと食べ物をこぼしたときなどに、手軽に掃除したいというニーズ。同社日本法人のゴードン・トム社長は、「スティック掃除機がコンパクトになったとはいえ、置き場所は部屋の隅に限られる。EVOPOWERの開発では、本体だけでなく充電台のサイズも極限まで小さくし、机の上や棚の中など手が届く場所に置けるように配慮した」と、工夫を語る。「小型の割に吸引力があるので、手に吸い付けてぶら下げる実演をするとよく売れた」(ビックカメラ)と店頭でも話題を呼んだ。

EVOPOWERの登場後、ツインバード工業パナソニックも細身のハンディ掃除機を投入。シャークニンジャも「近いうちにラインアップを拡充したい」(トム氏)と言い、市場はさらに活性化しそう。サイズとデザインの工夫で、置き場所を広げた着眼点を評価して「大賞」とした。

共働き家電の改良モデルも成功

4~5年前に登場し、家事をできるだけ省力化したい共働き世帯に支持された「ほったらかし家電」は、ラインアップの拡充でより多くの家庭に受け入れられる土台が整った。ロボット掃除機の代表格である「ルンバ」シリーズ(アイロボット)は、ダストカップを水洗い可能にして価格を下げた、18年10月発売の「ルンバe5」がよく売れた。19年3月に発売された、自動ごみ捨て機能を付加した「ルンバi7+」も出足好調だ。シャープが15年から販売する無水調理鍋の「ヘルシオ ホットクック」も、IoT対応の小型モデルを発売して選択肢を広げ、シリーズ全体の売り上げが前年比で5割増えた。

上半期一のユニークなヒット商品といえば、昨今のバーチャルYouTuber(VTuber)の勢いを表す売れ方をした、ローランドの「VT-4」。声色をリアルタイムで変えられる装置で、本来はアーティストがライブで使用するプロ仕様の機器だった。これが「おじさんでも美少女の声を出せる」と評判になり、女性キャラを使って配信をする男性VTuberの支持を集め、品薄状態が続いている。

一方、令和に販売を伸ばしそうな製品の筆頭が、ネスレ日本のカプセル式コーヒーメーカー「ネスカフェ ドルチェ グスト」シリーズ。スターバックスと提携し、同店の味を自宅で再現できるカプセルを4月から販売する。それと同時に上位機の「同エスペルタ」などを投入してラインアップも拡充した。

令和時代を象徴する家電になる可能性を秘めているのが家庭用ロボット。10月から「LOVOT」(GROOV E X)が新規参入する。「癒やし」など利便性以外の価値を訴求するのはユニークだ。税別で1体約30万円と高額にもかかわらず、初回出荷分は3時間で売り切れた。ソニーの「aibo」を上回る人気を獲得できるか注目だ。

【上半期ヒット】テレビでも紹介された、人気の脱臭専用機

病院で感染対策として使われる「次亜塩素酸」を生成して除菌・脱臭する。バラエティー番組で「くさやのにおいが消える」と紹介されたこともありヒット。8畳まで使える小型タイプを追加し、ラインアップを拡充した。加湿や空気清浄の機能はないが、「最近の空調家電は単機能で高性能な商品が好調」(ビックカメラ)。

【上半期ヒット】AIよりも自動洗浄機能で高評価

通常は業者に掃除を依頼する必要がある熱交換器の自動洗浄機能があり、好調なエアコン市場の中で頭一つ抜けた存在に。カメラとAIの組み合わせで個人の室温の好みを識別する機能もある。18年発売の新製品には、送風ファンを洗浄できる機能も加え、販売数では前年をさらに上回った。

【上半期ヒット】「効果に驚きの声」で伸長

歯ブラシで取り切れなかった食べかすや、歯周ポケットの汚れを水流で洗い流す口腔洗浄機。17年の発売だが、18年秋になって「驚くほどの汚れを落とすことができた」というレビューが話題になり、販売台数を伸ばした。

【上半期ヒット】小型化で少人数世帯にも浸透

中身を自動的にかき混ぜる機能があり、材料を入れて放っておくだけで調理ができる無水調理鍋。18年夏に、メニューの選択などが簡単な液晶画面を備えた小型モデルを追加した。これにより少人数世帯などでの購入も増え、ホットクックシリーズ全体で販売台数が前年から5割増えた。レッド系からホワイト系に色を変更したのも好評。

【上半期ヒット】薄型、円形のデザインが女性に人気

ワイヤレスリモコン付きで、置き場所の自由度が高いIHクッキングヒーター。厚さ38mmと薄型なのも特徴。マインツは、ツインバード工業のプレミアムブランドを手掛ける子会社。「発売当初から生産が追い付かないほど受注がある」(ツインバード工業)。

【上半期ヒット】キャンプなどで大活躍した高輝度LEDランタン

クラウドファンディングサイトのMakuakeで3500万円以上の支援金を集めた、小型のLEDランタン。100ワット電球に匹敵する1500ルーメンの明るさが約8時間持続する。「アウトドア需要を中心にかなり売れた」(蔦屋家電エンタープライズ)。

【上半期ヒット】業界唯一のコードレススチーマーが好調

衣類をハンガーに掛けた状態で、さっとしわを伸ばせる衣類スチーマーが、初めてコードレスに。従来のコードレススチーマーへの最大の不満を解消した。実勢価格1万1360円(税込み)と、スチーマーとしては高価だったが「コード付きから売上台数が30%伸びた」(東芝ライフスタイル)。

【上半期ヒット】「バ美肉」需要を見事につかんだ

自分の声をリアルタイムに異性風やロボット風などに変えられる、デジタルボイスチェンジャー。もともとはライブ向けだった。これがバーチャルYouTuber(VTuber)業界では、男性が美少女キャラの映像と声で配信する「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」に最適と評判になった。その結果、「計画の数倍が売れており、現在も品薄状態が続く」(ローランド)。

【上半期ヒット】手ぶれ補正強化で競合を突き放す

もともとアクションカメラではシェアが高かったGoProシリーズ。HERO7 Blackでは、電子手ぶれ補正機能を強化。ジェットコースター走行を乗車中に撮影してもほとんどぶれず、「もはやジンバル(手ぶれを防ぐ回転台)が不要」と話題を呼ぶ。ソニーなど他社との差を一気に広げた。

【上半期ヒット】0.02秒の世界最速AFで躍進

シャッターを押してからピントが合うまで0.02秒と、AFが世界最速のAPS-Cセンサー搭載ミラーレスカメラ。瞳のピント合わせや動体追尾の性能も高く、前モデルを上回る売れ行きに。上半期のカメラ新製品では最も成功したといえる。

【上半期ヒット】寝室が簡単に「映画館」になる

天井の照明器具ソケットに取り付けると、LED照明と液晶プロジェクターの1台2役に。クラウドファンディングでの勢いが一般販売後も続いている。Android搭載で、動画配信サービスの映像再生などが可能。「プロジェクターは欲しいが置き場所がない」というニーズをくみ取った。

【上半期ヒット】メモリー倍増で販売数を伸ばした格安PC

税別1万9800円と格安ながら、14.1型のフルHD液晶を搭載したノートパソコン。CPUはAtom x5-Z8350で、前モデルでは2GBだったメモリーを倍増させたことにより、動画の視聴なども可能な仕様に。「1台目のパソコンとして購入する人も増えた」(ドン・キホーテ)。

次ページからは「令和」のヒットを予測する。

【令和ヒット予測】パワーと使い勝手の両立を狙う「新顔」

吸引力低下が気になって、キャニスター型からコードレススティック型への乗り換えを躊躇していた人に訴求する掃除機。4メートルのコード付きなので、吸引力や運転時間を気にせずに使える。電源コードを巻き取るコードリールが上部にあり、キャニスター型より楽に扱える。紙パック式で、集じん容量は0.4リットルとスティック式としては多め。発売日は5月14日。

【令和ヒット予測】ごみ捨ても自動化したロボット型

充電台に自動ごみ収集機を設け、ロボット掃除機本体のごみを紙パックに詰める機能を追加。数週間はごみ捨てをせずに済む。自宅の間取り図を自動作成でき、掃除する部屋をスマホで指定することも可能。実勢価格は税込み14万270円と安くないが、3月に発売後、「出足は非常に良い」(蔦屋家電エンタープライズ)。

【令和ヒット予測】「おうちスタバ」でブレイク期待

専用のカプセルを入れるとコーヒーや抹茶、ココアなどを抽出できるカフェシステム。「家庭でスターバックスの味を楽しめるカプセルの販売が4月に始まり、シリーズ全体の人気が高まっている」(ビックカメラ)。上位機の「エスペルタ」は、コーヒーを蒸らす「エスプレッソブースト」と、時間をかけて抽出する「ハンドドリップモード」の2種類の抽出方法が選択可能に。

【令和ヒット予測】予約が順調な癒やしのロボット

高さ430mmと小型の家庭用ロボット。動き回って人に甘えることで、「人の愛情を引き出す」のが主な用途になる。軟らかく温かいなど、生き物に近い特徴もある画期的な商品だ。18年12月の初回予約分は3時間で完売した。一般発売は、2体セットの「デュオ」が19年10月から。

【令和ヒット予測】「AirPods互換」で9時間駆動する

完全ワイヤレスイヤホンで圧倒的なトップシェアを握る「AirPods」と同じ、省電力な「H1チップ」を搭載。iPhoneにケースを近づけるとペアリングするなどの動作はAirPodsと共通で、バッテリー駆動時間が9時間と長い。ブランド力もあり期待は大きい。

【令和ヒット予測】混雑時も音が途切れにくい技術に期待

満員電車などで音が途切れてしまうことがある完全ワイヤレスイヤホン。それを防ぐ効果がある米クアルコムのチップ「QCC3026」を搭載した製品が登場。イヤホン専門店では人気を集めている。2月の発売時から「想定の数倍は売れている」(バリュートレード)といい、出足は好調。

[日経トレンディ2019年6月号の記事を再構成]

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