パンケーキの人気が衰えず継続している中、スーパーの製菓材料売り場ではホットケーキミックスのラインアップが増えているのにお気づきでしょうか。安価なものからこだわりのある少し高級なもの、道具を一切使わず簡単に調理できるものなど、バリエーションが豊富。大きなスーパーでは15種以上あることも珍しくありません。
今回は、全国的に販売されているホットケーキミックス3商品をピックアップ。味や食感、風味にどんな違いがあるのか、実際に食べて比べてみました。
※調理はパッケージにある調理方法通りに調理。
リッチな味わい 昭和産業「ケーキのようなホットケーキミックス」
昭和産業から販売されており、洗練されたパッケージが目を引く「ケーキのようなホットケーキミックス」。洋菓子店「ル パティシエ タカギ」の高木康政シェフが監修しており、「ケーキのような」という商品名からして、食感に期待が高まります。
・洋菓子店「ル パティシエ タカギ」の高木康政シェフが監修
・ケーキのようなしっとり食感
・たっぷりの卵と隠し味のチーズのコク

パッケージ裏面のつくり方によると、200グラムのホットケーキミックスに対し、牛乳100ミリリットルと卵2個。他2商品と比べて卵をたっぷりと使うレシピとなっています。指示通りに焼いてみると、甘く優しい香りがふわっと香ります。焼けたホットケーキを切ってみると、生地がとても柔らかくてナイフがスッと通ります。口に入れるとしっとりとしているのに重すぎず、口の中で溶けていくような軽い食感です。優しい甘さと隠し味として配合されているバター、チーズのコクが感じられるので、ぜいたくな味わいとなっています。

「この商品には、洋菓子専門店が使用する特等薄力粉を使用しています。従来にないふんわり感、軽い口溶けにすることができました。また、粉末バターやチーズを配合することでコクがある風味になっています」と同社商品開発研究所の薄井富美子さん。
「粉末バターやチーズ、専用のバニラミルク香料などがリッチに配合されているので、通常のホットケーキミックスより、やや火加減を弱めにしたほうが香ばしい焼き上がりになります」(薄井さん)とのこと。さらに食べ方としては「市販のプリンを添えて、崩してソース代わりにするのもおすすめです。和風にするなら、『ゆで小豆+黒蜜』やきな粉もよく合います」