出世ナビ

次世代リーダーの転職学

終身雇用なき時代の転職 多職種に挑み70代まで働く ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

2019/5/24

■固執せず、決め付けず、自分の中の挑戦心を育てる

これらを総合して別の言葉で表現すると「多くの人が、人生の長い期間、複数の職場で、高い生産性を発揮しながら働くキャリアを形成していくことが求められる時代になっていく」ということになります。そしてこの変化は、社会構造が変質していくことによる、今後の働き方の新たな前提となると受け止めておいてもいいかもしれません。

しかし、このような大きな構造変化は、いきなりやってくるわけではなく、長い時間をかけて、でも強烈な力で進んでいきます。そして、40代より30代、そして30代より20代という風に、むしろ若い世代こそ、そのための準備をしておく必要があるということでもあります。

「人生の長い期間にわたって、複数の職場で働いてキャリアを形成していく時代」に適応していくには、どうすればいいのでしょうか?

終身雇用が終わり、1社だけで雇用されなくなるという時代になった場合、連動して派生する変化に「複数の職種を経験すること」が増加する可能性があります。現在、転職市場の主流は、「同業種・同職種間での移動」なのですが、ひとつの企業の中で終身雇用が終焉する場合に、これまで自分が経験してきた職種を続けながら同業他社で雇用される機会が増えるかどうか、ということを想像すると、むしろ減少していく可能性が高いのではないかと、私自身は予想しています。理由は「自社のベテラン人材の雇用をストップしておきながら、他社から同じ職域のベテランを採用する」という状況が考えにくいからです。

つまり、同じ会社で一生働くことが難しくなる時代になるということは、「同業種・同職種」で長く働き続けることが難しくなる時代になるかもしれないということです。

しかし、人間には、長くいた場所ほど居心地がよくなるという傾向や、潜在的にリスクを避けたいという欲求から、大きな変化を好まない傾向があります。また、長く経験を積めば積むほど「せっかくここまで積み上げてきたスキルを活かしたい」というサンクコスト(埋没費用)が発生するのも人情です。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL