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名作アニメ次々、タツノコプロの半世紀 笹川監督語る

2019/6/10

アクション作品の「科学忍者隊ガッチャマン」やメルヘン作品の「昆虫物語みなしごハッチ」など、さまざまなジャンルで数多くの名作を生み出してきた(C)タツノコプロ
Paravi

2017年に創立55周年を迎え、日本アニメの源流として日本アニメ界を創成期から牽引してきたアニメーションスタジオ「タツノコプロ」。「マッハGoGoGo」「科学忍者隊ガッチャマン」といったアクション作品から、「ハクション大魔王」「タイムボカンシリーズ」などのギャグ作品に、「昆虫物語みなしごハッチ」「けろっこデメタン」などのメルヘン作品とさまざまなジャンルで数多くの名作を生み出し、タツノコアニメとして多くの人々を夢中にさせ、近年も「KING OF PRISM」「Infini-T Force」「エガオノダイカ」といった作品を精力的に世に送り出し続けている。

そのタツノコプロの初期から演出家として支え、黄金期を築き上げたてきたアニメ界のレジェンドでもあるアニメーション監督の笹川ひろしにタツノコ・ヒストリーや現在のアニメ界の状況、今の時代の人へのオススメ作品などを語ってもらった。

 ◇  ◇  ◇

1962年に吉田竜夫、吉田健二、九里一平(本名/吉田豊治)の吉田三兄弟によって、漫画制作プロダクションとして設立されたタツノコプロ(当時は「竜の子プロダクション」)。手塚治虫の専属アシスタントを務め、漫画家としても活躍していた笹川はやがて吉田三兄弟と出会い、将来の漫画界のことについて語りあった。

日本や米国で人気を集めたタツノコプロ初のカラー作品「マッハGoGoGo」 (C)タツノコプロ

「もともと吉田竜夫さんは挿絵画家だったんですよ。タツノコプロを創設した時も漫画を描いていて人気漫画家だったんです。プロレスものとかハード路線を得意とする、すごい人でしたね。吉田さんは絵描き、画家なんですよね」

日本初の連続テレビアニメ「鉄腕アトム」の絵コンテにも関わっていた笹川は、アニメ作りに夢を見て、漫画制作に没頭する吉田たちを説得してタツノコプロオリジナル作品の第1号である「宇宙エース」を1965年に作り上げた。そして、笹川が自身のアニメ制作の中で一番大変だったと語るタツノコプロ初のカラー作品「マッハGoGoGo」に携わることになる。

タツノコプロオリジナル作品の第1号「宇宙エース」(C)タツノコプロ

「あの頃は、『鉄腕アトム』みたいな柔らかなデフォルメされた画の作品ばかりで、『マッハGoGoGo』のようなリアルなアニメって他社でもあんまりなかったんですよね。それで、吉田(竜夫)さんが『どうしてもハードな、リアルな線でアニメができないか』と言ってきたんです。漫画家の時からそういう画風の人だったですから。マッハ号の硬い重さの感じる質感とか、風防とかヘルメットの光とか。とにかくリアルに徹していたんです。リアル路線の初期ですね」

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