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SNSは一休み、アポは30分前到着 余裕生む朝の習慣

学びを成果につなげるための「ひとり朝活」主義(4)

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NIKKEI STYLE

新生活の環境の変化にも慣れてくる今の時期は、仕事でも自分なりのリズムがつかめてくるころ。しかし、せっかくのいいリズムが周りの雑音で乱されイライラしてしまうことも。そんなときに有効なのが時間をコストと考える発想です。一緒に仕事をする人との調整にかかる時間や、SNS(交流サイト)で人とつながるための時間もコストと考えると、解決法が見えてきます。この時期に有効な「朝活」の方法を、「朝活のプロ」池田千恵氏が解説します。

人との関わりには「調整コスト」が隠れている

改元に伴う大型連休も終わり、いよいよ本格的に仕事にスイッチが入る時期ですね。実は4月の環境の変化にもやっと慣れた今の時期が一番、自分主体で物事が進まないことへのストレスを感じる人が多いのです。新生活のスタートは誰もが環境に慣れてペースをつかもうと夢中でストレスを感じる暇もありません。しかし、ちょっと慣れてきた今ごろ、自分のリズムが徐々につかめてきてせっかく慣れようとしているのに、他の人がリズムを邪魔している、と感じるとイライラしてストレスが生じます。運動している状態をそのまま保持しようとする物体の性質をあらわした法則を「慣性の法則」といいますが、これは人間にも当てはまります。せっかくいいリズムをつくり始めたのに乱されると感じると、仕事にも身が入りませんよね。

実は、人との関わりには「調整コスト」がいつも存在します。「調整コスト」とは、相手の都合に合わせることによって増える、見えない無駄時間のことです。例えば休日の朝9時、仲がいい友達5人と駅で待ち合わせ、車で熱海まで温泉ドライブに出かける計画を立てたとします。でも9時ぴったりに出発できることはまずありません。必ず誰か1人くらいは遅刻してきて、その人を待っているうちに結局10時出発になってしまった、というのはよくある話です。この1時間が調整コストです。

もちろん、調整コストは集団行動を取る限りどうしても避けられない問題ですので、悪だというつもりは全くありません。人を待つストレスにさらされて「自分の時間をとられた」とイライラしてしまうことが問題なのです。そんなストレスを感じることがないように、朝イチで最初に自分だけの時間を先取りして取ってしまいましょう、というのが私からの提案です。

「ひとり朝活」なら、このような調整コストがかかりません。周囲を気にしたり、相手を待ったりする必要はありません。相手がいないことの自由をかみしめることができます。「何かのせいで時間が取れない」「自分主体でなく他人に自分の時間を奪われている」という意識が強くなったときは、朝イチの時間を自分のためだけにとるようにしましょう。「朝だけでも自分だけの時間が取れた」と思うことで、仕事の調整コストにイライラすることも減ります。

自分の時間に対して敬意を払おう

私は人生でもっともつらいのは自分でコントロールできないことに右往左往してしまう「受け身」の人生だと思っています。相手次第で時間が読めない時間を多く過ごすと「やりたい(Want)」と「やらなければ(Have to)」が混在していきます。やらなければいけないことを一日中めいっぱい詰め込んでしまうことで、誰かに止められようが何をしようがやってしまうような本当に心からの「やりたい」が置き去りになってしまう危険性があるのです。そしていつしかそれが当たり前になってしまい、本当に自分がやりたいことを見失ってしまうのです。

自分がやりたいことが分からないから、周囲の「こうしたほうがいい」や「みんながそうしているから」という意見にふりまわされ、その結果として貴重なあなたの時間が奪われてしまうのです。取り返しがつかない状態になるまえに、ちょっとした違和感がある今のうちに自分の時間に敬意を払うようにしましょう。

そこで、「ひとり朝活」の時間を確保し、自分の時間に敬意を払うための方法を今回3つ紹介します。

朝活時間を確保するための3つの方法

1. つながりコストを朝はいったん切る
2. 二毛作作戦で時間の効率化を図る
3. 朝イチ30分前行動を心がけ、予定までのバッファを利用する

順番に説明しましょう。

いつでもどこでもつながれる時代。つながりは「コスト」になり得る

自分の時間に敬意を払えなくなるとき、先ほど説明した「調整コスト」の他に「つながりコスト」も悪さをします。「つながりコスト」とは、SNSでの人のつながりに時間を取られてしまうことです。SNSのおかげで、一人でいるときもつながりを感じる機会が増える一方で、落とし穴があります。あなたにも心当たりはありませんか? 仕事が一段落して、15分だけ、と思って開いたSNSにいつのまにかはまってしまい、気づいたら1時間たってしまった、という経験が。思わぬ収穫がある場合もありますが、たいていは振り返ると無駄な時間を使ったと後悔することが多いのです。パソコンやスマートフォンの作業は「ひとり朝活」に見えますが、その先に相手がいるとき、知らず知らずのうちに時間は奪われ、心も疲れていきます。だからこそ朝はいったん「つながり」を断ち切り、「ひとり朝活」の時間をつくりましょう。

「二毛作作戦」でひとり朝活の時間をひねり出そう

「ひとり朝活」を実践するには、当然ながら朝の時間を確保する必要があります。普段の生活を見直し、時間を捻出するためにおすすめなのは「二毛作作戦」です。

「二毛作」とは2種類の作物を、同じ土地で栽培することです。1粒で2度おいしくするにはどうしたらいいかを常に考えるようにしましょう。難しく考える必要はありません。生活シーンでみた場合、例えば2階建ての家に住んでいるなら、2階から1階に下りるという動作と、掃除を組み合わせます。2階と1階にお掃除シートを置いておき、階段の上り下りをするたびに掃除をするようにすれば、掃除と移動が一度にできます。まずは次のような要領で気軽に考えてみましょう。

仕事のシーンでは、次のようなことが「二毛作作戦」といえます。

働くシーンでの「二毛作作戦」

・外での打ち合わせが2件ある場合は(先方の都合で可能なら)2件とも近くでできないか待ち合わせを工夫する
・化粧をしながら、朝食を作りながら、テーブルを片付けながら、ランニングしながらオーディオブックで耳勉強をする

とくにオーディオブックの耳勉強はおすすめです。今は電子書籍を買うとアプリで自動的に読み上げてくれる機能もありますので上手に活用しましょう。

朝イチ30分前行動でほっと一息時間をつくろう

朝イチにアポがあるときはなるべく30分前に行動しようとして時間を逆算すると、想定外の出来事に心を乱されることがなくなります。30分というと早すぎる、という方も多いかもしれませんが、30分あると突然の電車遅延や渋滞に巻き込まれても、約束の時間に遅れることはほとんどありませんし、交通機関に乱れがなければアポ先でひとり時間をつくることができるので便利です。

とりあえず現地の近くに着いてしまえば、そこで出かけるまでに間に合わなかった仕事をすればいいだけの話です。絶対間に合う時間に近くのカフェなどでひと息つき、落ち着いて資料に目を通すことができれば、打ち合わせ内容の確認ができ、自分が伝えたいことや聞いておかなければいけないことの整理もつきます。

「スケジュールがパツパツで、とても30分前行動なんてできない」という方もいると思いますが、それは自分の作業の見積もりが甘かったり、逆算すべき時間を逆算していなかったりすることが多いものです。30分前に待ち合わせ場所に着けるように、その前の仕事も逆算することを習慣化すれば、無理な予定を組むことも防げますし、「30分前行動」という意識が頭にあることによって仕事の段取り力もつくようになります。

今回紹介した方法を実践すると、気持ちに余裕が生まれます。予想外のことに十分な時間で対応する術を身につけると、自分の思いどおりにいかない出来事にイライラしたり、八つ当たりしたりすることもなくなり、周囲に優しくなれます。ぜひ試してみてください。

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、朝活で人生計画を立てるコミュニティー「朝キャリ」(http://asa6.co.jp/asacari/)を主宰。9年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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