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仕事作りは繰り返し 自分の夢が他人の価値になるまで

C Channel社長 森川亮氏(後編・大学生インタビュー)

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NIKKEI STYLE

女性向け動画配信サイトC Channelを経営する森川亮社長(52)が、キャリアの中で最初に壁にぶつかったのは26歳の時だったという。森川氏が語る「20歳の頃」後編では、今まさに20歳の頃を生きる大学生2人が森川氏にインタビューした。

聞き手 高畠心(たかはた・こころ)早稲田大文学部5年、就職活動中 後藤大海(ごとう・ひろみ)慶応大法学部4年、来春からテレビ局で勤務予定

――(高畠)私は実は就活2年目で、なんのために働くのか、自分の人生の目的ってなんだろうといった自分の軸をずっと考えています。森川さんはこれまでたくさんの事業を成功させてこられましたが、その原動力となる軸はどうやったら持てるようになったのですか。

僕は26歳で初めて壁にぶつかったと感じました。それまで、社会で認められる大学を出て日本テレビという大企業に就職してという人生を歩んでいたのですが、会社で自分のやりたい仕事ができない状況になったんですね。それで、自分の幸せってなんだろうと深く考えるようになりました。

この時、自分の母に聞いたんです。「僕は物心つく前、何をしている時が楽しそうだった?」って。大人は劣化した子どものようなものかもしれなくて、社会のあかにまみれていくうちに、成長もするけれど自分の原点もわからなくなってしまうでしょう?母は「何か新しいものを発見したり、生み出したりした時、あなたは幸せそうだった」と教えてくれた。ああ、僕はきっと新しい事業とかサービスを立ち上げるような仕事が好きなんだろうなと考え、そこから経営や起業に興味を持ち始めました。

壁を乗り越えるとか打ち破って次に進むには、ジャンプする勇気と理想を持つことが大事かなと思います。人生はなだらかな坂道ではなく階段だと思っていて、時にはバージョン1.0から2.0にジャンプする必要もある。その際に、自分にちゃんと理想があれば、どういう手段をとってどういう道を進めばいいか、自分らしい進み方が見えてくるんじゃないでしょうか。

自分の中の小さな「火」を消さないで

――(後藤)やりたいことを仕事にするために、森川さんが実践してきたことはありますか。

シンプルなことなんです。自分がやりたいことがある。それを必要としている人は誰なのかを探す。その人がいくらだったら払ってくれるかを聞いて、提示額よりも安く、より良いものを提供する。それを繰り返すと自分がやりたいことで食べていけるようになるのです。

日本テレビにいた時も、自分のいた部署では必要とされていなかった事業をやりたかった。じゃあ、この事業を必要としている部署はどこだろうと考え、その部署に行って提案し、事業展開しました。社内では必要とされる場所がないなら、他の会社の人に提案してみた。そうやって、自分のアイデアが必要とされる場所を探すということを繰り返してきたのです。

でも、自分がやりたいだけではダメです。相手にとって価値のあることなのかをちゃんと考える。誰かにとって価値のないことだと、単なる趣味。ビジネスにはならないですから。

やりたいことが見つからないという人も多いですよね。極端な話ですが、何もせずゴロゴロしていたいなら、ゴロゴロしていてもお金がもらえる方法を考えてみたらいいのかもしれない。おいしいものを食べていたいなら、例えば自分でおいしいものブログを書いてページビューをいかに増やすかとか。

小さな夢を諦めないでほしい。自分の中の小さな火を消さないでほしいと思います。

日本の社会って、小さな夢を潰そうとすることが多いです。僕も「社会はそんなに甘くない」などといわれて、散々潰されそうになってきました。そういう人に出会ったら、私はなるべく相手のいいところを見るようにしました。あとは、否定してかかってくる人とはできるだけ付き合わないようにするのも、大事ですよ。結局、どれだけ周りを味方につけられるか、ですから。夢をたくさん語って、その夢は周りの人にもプラスになるんだと説得できるくらいまでになれば、味方になった人たちは応援してくれます。

――(高畠)私はV Tuberにも挑戦しているのですが、ニーズをどう見つけるかにも苦心します。森川さん流のニーズの探り方はありますか。

森川流4象限マップ作りで行き先を見通す

 行く先が見えない人にお勧めしているのは、4象限のマップ作りです。砂漠で進むとき、やみくもに360度の方角を試すと死んでしまう可能性が高まる。けれど、45度の範囲で試行錯誤するといいと言われています。事業でもこれは同じで、まず4つに区切ってみて、その中で「このあたりに行こう」という目安だけ決めてから進み始めるといいです。

4つの区切り方ですが、例えば、女性か男性か、若いか年寄りかといった区切り方でいい。若い女性と決めたら、そこを深掘りして、さらに大企業かベンチャーか、B to BなのかB to Cか、とか。検索キーワード分析やハッシュタグの研究、SNSのフォロワーの発信内容の分析なども参考になると思います。僕個人的には、最先端の人から最先端の話を聞くのが好きですね。

――(後藤)就活の際、大企業かベンチャーかと迷う中、意外と多くの学生が保守的になってしまうのですが、森川さんのアドバイスは?

学生に限らず、人生にとって一番大事なものは時間だと思っています。お金や物は増やせるけれど、時間は増やせない。そうすると、何に時間を使うかが非常に大事になります。最初に壁にぶつかった26歳の時、僕は時間の投資効率が一番高いものに投資することに決めました。

成長が早い業界や職種を選んでみよう

その観点で新卒での就職先を考えると、一番成長が早い業界や職種を選ぶのが一番成長します。周りが成長するから自分も一緒に伸びていけるのです。

大学と専門学校があるように、大企業とベンチャーがあるのかな、と思います。勉強したい領域がはっきり決まっているなら専門学校がいいのと同じように、ある程度明確に、自分はこの領域で勝負したいと決まっているなら、ベンチャーに行けば成長が早いでしょうね。きついですけど。一方で、まだなんとなく決めきれないでいるなら、まずは大企業に入って周囲を見ながら自分の進むべき道筋を見つけるのもいいかなと思います。

――(後藤)C Channel起業の理由に「日本を元気にする」と掲げているのはなぜですか。

LINEでは色々な外国の方と仕事をしました。でも、なんだか日本は元気がない。社内でも日本人より韓国人、中国人の方たちにいいポジションを取られたりするのを目の当たりにしていました。このままでは、日本はアジアのお荷物になってしまうのではないか、と。

もう一つ、僕自身は戦争を経験していませんが、父は昭和一桁生まれで、祖父は戦争で亡くなっています。戦争とその後の復興で日本人が成し遂げてきたこととか、先代の人たちの思いのようなものをバブル世代の僕が何も残さず、おいしいところだけ享受するわけにはいかないと思うのです。少なくともアジアではリーダーシップを取れるような日本であってほしい。

そのためには、日本人はもっと自信を持たなければいけないのに、いまの日本のメディアは頑張っている人を潰してしまうようなことがある。そこで日本から世界に発信する、新しいメディアを起業したのです。

僕にとって会社は夢をかなえるためのチームです。様々なビジネスで少しずつ自分の力をつけてきましたから、今度は社会に還元していきたいと思っています。

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