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卒業は20歳と25歳 女性アイドルグループ決断の時

日経エンタテインメント!

2019/6/6

また、「20歳前後」と「25歳前後」という卒業のタイミングは、今と昔で違いがあるのだろうか。1997年にデビューしたモーニング娘。の動向も調べた。活動初期の卒業メンバーは、24歳で加入した中澤裕子を除くと、10年まではいずれも23歳以下と若く、その7割が在籍期間5年以下だった。

安倍なつみ、飯田圭織ら1期メンバー5人の平均活動期間は約4年3カ月。高橋愛、新垣里沙の5期では約7年9カ月、道重さゆみら6期は約8年9カ月に伸びた

だが、活動の長期化に伴い、25歳前後で卒業するメンバーが現れるようになった。高橋愛は10年1カ月間在籍して25歳で卒業。道重さゆみも11年10カ月間の活動ののち、25歳で卒業した。この他にも新垣里沙と田中れいなが、ともに10年以上在籍し23歳で卒業。最近では、7年2カ月在籍した飯窪春菜が、18年12月に24歳で卒業している。

同じハロー!プロジェクトのグループでも、卒業年齢の上昇が見てとれる。17年の℃-uteは12年間活動、最年長の矢島舞美は解散時25歳だった。スマイレージとしてのデビューから約10年活動した和田彩花は、19年6月に24歳でアンジュルムを卒業する。

ちなみにAKB48グループでは、25歳前後という“第二の壁”を超えるメンバーも増えている。小嶋陽菜は11年以上在籍し、17年に29歳で卒業。小嶋の卒業後、AKB48グループの最年長となったSKE48の松村香織も、19年4月末に29歳で卒業した。

ハロープロジェクトや乃木坂46、AKB48グループに限らず、女性アイドルの“高年齢化”は進んでいる。平均年齢28.3歳のアイドルグループ、prediaは、「対象年齢が30歳以上」「恋愛・既婚者可」という新メンバーオーディションを2月から開催している。さらに、新潟県を中心に活動するNegiccoのNao☆は、31歳の誕生日である4月10日に結婚し、さらにアイドル活動は継続すると発表した。これに対して、ファンからも祝福の声が上がった。見る側の意識にも変化が生まれ始めているようだ。

女性アイドルグループの長寿化に伴い、今後は所属メンバーが「30歳前後」という第三の壁を超え、さらには結婚後も活動を続けるなど、アイドルのあり方がさらに変化していく可能性もある。

(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2019年5月号の記事を再構成]

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