ANAハワイ便の機内食 エコノミーを1種類にした理由連載 ヒコーキに恋して ANAホノルル便機内食 前編

言われてみればたしかにその通り。私もANAに乗って機内食の写真を撮るときは必ず箸袋を入れていました(笑)。

「今は貞平さんのように写真を撮るのがあたりまえ。飛行機の中は非日常的な空間だと思いますので、見た目も楽しんでいただきたいと考えたんです。だからトレーのマットにロゴを入れて、デザインにこだわったんです」

ハワイ到着後を考えた変更

今回の日本発ホノルル行きの機内食は、billsのメニュー1種類です。あの「ビーフ オア フィッシュ?」がなくなるのです。その理由は?

「日本を出発してハワイへ向かうときのフライト時間は約6時間。乗客の皆様にはできるだけ自由な時間を楽しんでいただきたいので、常にサービスをコンパクトにすることを心がけています。現状は『和食と洋食、どちらがいいですか』とお選びいただいているのですが、迷う方も当然いらっしゃるので、食事に2時間から2時間半かかります。今回、1種類に絞ったことで、提供する時間が約1時間短縮できると考えています」

A380は世界最大の旅客機。今回運航するホノルル線の総座席数は520席で、従来の機体の2倍に増えるとのこと。エコノミークラスだけで383席あるそうですので、サービスの効率化は重要なテーマというわけでしょう。サービス時間の短縮は、サービスを提供する側だけでなく、乗客にとってもメリットがあります。

「ハワイ線は日本を夜遅くに出発して、現地の朝早くに到着します。せっかくハワイへ来たのだから、到着したその日から思う存分遊びたいという方も多いと思うんです。機内食を食べ終わるのが遅くなると、その分、睡眠時間が短くなります。寝不足の状態で飛行機から降りたら、旅行の貴重な1日を無駄にしてしまうかもしれません。だからできるだけ早く機内食を出すようにと工夫しているのです」

ちなみに、お肉がどうしても食べられない人に向けては、事前予約で「特別機内食」メニューからも選べるとのこと。もちろん、アレルギーや宗教上の理由で食材の配慮が必要な方にも対応可能だそうです。心配な方は予約時や出発前に確認してみてくださいね。

ホノルル線初のファーストクラスも導入

今回のA380導入にあたって、ANAとしては初めてホノルル線にファーストクラスを導入しました。座席数は全部で8席。それに合わせてファーストクラスの機内食も一新しています。

実は今回の取材で、ファーストクラスの食事を体験しているのです。ファーストクラスはどんな料理が出てくるのか。そこに秘められた苦労とは。後編「ANAハワイ便 新設ファーストクラスの機内食を体験」で紹介します。

後編ではファーストクラスの食事を紹介する。その味は?
貞平麻衣子
1981年3月16日生まれ、O型。元地方局アナウンサー。現在はホリプロに所属し、NHK-FM「クラシックカフェ」などを担当。趣味は、飛行機と愛犬とビールと旅。一人旅でアマゾン川のピラニアを釣ったり、愛犬を連れてパリに行ったりするなど、大の旅好きでもある。

(写真 吉村永)

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