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野菜は実家から、名店の技で創作和食 東京・自由が丘

2019/5/27

「rekishi no ichibu」のお椀(わん)「エビの飛竜頭」

場所は東京の東急電鉄・自由が丘駅から徒歩5分ほどの住宅街の中。モダンな外観に加え、カウンター席12席で構成される「rekishi no ichibu(レキシノイチブ)」の店内はゆったりとした上質な空間が広がる。

Summary
1.和食人気店の元料理長が東京・自由が丘に「rekishi no ichibu」をオープン
2.農家の実家で育った店主の目利きと名店の技が光る日本料理
3.夜の料理は「おまかせコース」6300円のみ

店主の和田祐治さんは茨城県出身。実家が兼業農家を営んでいて、コメをはじめ、ダイコン、白菜、ホウレン草、長ネギ、アスパラ菜、豆類など、幅広く食材を生産している。その様子をそばで見ていて、自身も家業を手伝いたいと思いながら、照れ臭さもありなかなか言い出せずにいたという。

小学生時代のある日、昼食時に自宅へ戻ってくる両親のために、「せめて食事の用意ぐらいしよう」と作ったところ、「おいしい」と予想以上に喜んでもらえたのだとか。

「その時、作ったのって……、そうめんだったんですけどね」と、目尻を下げながら話してくれる和田さんだが、それが料理人の道を目指すきっかけとなった。そして和食の人気店であり名店でもある「賛否両論」で修業をはじめ、着実に実力をつけていく。東京・恵比寿店で料理長を務め、名古屋店のオープニングにも料理長として携わった。

やがて10年が過ぎた頃、「そろそろ独立かな」というタイミングが訪れ、「賛否両論」を卒業。2018年11月にオープンさせたのが「rekishi no ichibu」だ。

店名は「数ある店の中から選んで来てくださったお客様の、ほんのちょっとですけど人生の一部になれたらいいな、と。『あの時、寒いなか行って良かった』とか、ふとした時に思い出していただけるような店にしていきたいと思っています」と和田さん。

店内はカウンターが12席

「高級な食材を使って高い値段でおいしいものを出すのは当たり前だと思うんです」と、和田さんは語る。実家から届く新鮮な野菜をメインに、磨き抜かれた職人技を駆使し、創意あふれる逸品へと仕上げていく。

夜の料理メニューは旬の食材をぜいたくに使った「おまかせコース」のみ。色彩豊かな「先付・お椀(わん)・お造り・サラダ・八寸盛り・蒸物・土鍋ごはん・デザート」の8品で6300円。「税込み、サービス料なし」という値段設定にも、和田さんの人柄と心意気がうかがえる。

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