Men's Fashion

細部に宿る職人魂 高級オーダーシャツをまとう

トレンド

2019.6.2

MEN'S EX

直接肌に触れるからこそ、シャツのクオリティは着心地に大きく影響を及ぼす。その高品質を追求した超高級オーダーシャツ。長く着られる特別な一枚を手に入れる喜びを味わいたい。

■MAROL/マロル

1959年創業。知る人ぞ知るボローニャの名門注文シャツメーカー。近年メンズファッションの権威である服飾評論家のブルース・ボイヤー氏が絶賛し、知名度が高まった。

驚愕の“1cmに13針”

細やかな仕上げが高級な風格をもたらす

本国では極めて端正な縫製で知られ、そのステッチは多くの高級シャツが1cmに約7針であるのに対し、こちらはなんと13針。ステッチをはじめとする極めて正確な細部の処理により、端正な印象に仕上げられている。アルモ社の生地を主に使用し、袖付けなど手縫いの箇所を増やしてパターンオーダーも。7月12日~14日に阪急メンズ東京にて受注会を予定。既製品は大阪高島屋にて展開。 6万2000円~〈オーダー価格〉納期約8週間、カフリンクスは別売り。(レガーレ)

■CHARVET/シャルベ

1838年創業の世界最古といわれるフランスのシャツブランド。シャルル・ドゴールやジャン・コクトーなど錚々たる顔ぶれに愛された、最高峰ドレスシャツの代名詞。

古き良き時代の余韻に浸る

フレンチシックをクラシックな趣で愉しむ

ベーシックで、控え目な印象がシャルベの特徴であるが、そのシックさはシャツの肝である生地の美しさを際立てる。伊勢丹新宿メンズ館では、シャルベのフランス本国に残るデッドストック生地を扱うが、そんな掘り出し物の生地で特別なパターンオーダーも可能だ。一流の人物に愛されてきた、クラシックな趣の佇まいを得られるだろう。 5万6000円〈オーダー価格〉納期約16週間(伊勢丹新宿店)

■WAKO/和光

和光 本館4階にはオーダーメードシャツ専門コーナーが設けられている。トーマス・メイソンやカルロ・リーバなど世界の名生地メーカーの豊富な生地展開も魅力だ。

精緻極まる“16ヶ所採寸”

入念な採寸で叶う極上の着心地

長年和光のシャツを手掛ける工場との連携により、細密なフィットの調整を可能にするオーダーメードシャツ。肩の傾斜を測る特殊な器具も用い、入念な採寸は計16ヶ所以上に及ぶ。肩付きや胸の厚みなど数値で測れない部分もフィッターが細かく確認。干支などの刺繍もユニークだ。 2万円~〈型紙から作製のフルオーダー価格、写真はカルロ・リーバの生地を用いて6万円〉納期約4週間(和光)

※表示価格は税抜きです。

撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)〈人物〉、若林武志〈静物〉、久保田彩子〈静物〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/星 隆士(SIGNO) 文/吉田 巌(十万馬力)、伊澤一臣、秦 大輔、安岡将文

MEN'S EX

[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成]