欅坂46、4年目の変革期 団結力が増し個性が開花

日経エンタテインメント!

オーディションの合格者から欅坂46に配属となったのは9人。18年12月に日本武道館で開催した「お見立て会」でお披露目となった。「最初は適性を見て各グループに配属しようと考えていました。しかし、話してみると『どうしてもこのグループに入りたい』という合格者が多く、秋元先生と相談して、本人の希望を重視することにしました。その結果、欅坂46の2期生は他のグループより大人のメンバーが多くなりましたが、彼女たちからは、1期生の作り上げた世界の中に自分も入って表現したいという強い気持ちを感じました」

ゼロからグループを作り上げた1期生と違い、2期生はそのカラーを理解した上で加入することを希望したメンバーたちだ。ゆえに即戦力として、さらなる欅坂46らしさの強化が期待できるだろう。

そして、3周年を迎えた欅坂46の現在の到達点と言えるのが『黒い羊』だ。メッセージ性の強い世界観を継承しつつも、集団での自分を見つめる姿を描いたミディアムナンバー。ミュージックビデオでは、平手が集団の中を移動し、メンバーを抱きしめたり突き放したりする様子を長回しで撮影した。

リアリティー感のある作品

「『黒い羊』は、デビューから追求してきた世界観の1つに達したのではと思えるくらいの仕上がりになりました。欅坂46は作品をストイックに追求するあまり、表現することへの葛藤や産みの苦しさを若いメンバーたちが背負っているとも感じます。でも、そうして生まれた作品だからこそ、作り物ではない、とてつもないリアリティー感がある。それがみなさんの共感を得ているのだと感じています」。

最近はメンバーのソロ活動も増えて、これがグループに新たな風を吹き込む一因ともなっている。平手は『響 -HIBIKI-』(18年9月公開)で映画に初主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。また、3月には小林由依、4月には渡邉理佐の初写真集が相次いで発売になった。「映画出演で外の世界を見たことは、平手にとっていい経験になったでしょう。役柄にシンパシーを感じて表現することが、欅坂46にとってもプラスになったと思います」。

今後の欅坂46については、「昨年と同様、声を掛けていただいたロックフェスには積極的に出演したい」と今野氏は語る。4月4日から「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を大阪フェスティバルホールで開催した。5月9日からは3日間、初の日本武道館公演を行った。18年1月に予定していた日本武道館公演は、日向坂46の公演に代替となっており、リベンジの機会となった。

(ライター 高倉文紀、日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2019年5月号の記事を再構成]

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