お得な時期逃すな 群雄割拠の電子マネーを使いこなす「キャッシュレス決済」をマネーハック(3)

「20%還元、100億円キャンペーン」を大きく打ち出して知名度と利用件数を一気に獲得したソフトバンクグループのPayPay、国内約7900万のアカウントでメッセンジャーアプリとして圧倒的なシェアを持つLINEのLINE Pay、楽天グループが提供する楽天ペイの3つが認知度、利用状況でも一歩先んじているようです。

といっても3陣営だけではなく、NTTドコモのd払い、auのau PAY、Origami Payに加え、メガバンクや地方銀行もQRコード決済に名乗りをあげており、現状は群雄割拠の様相を示している決済手段でもあります。

勝者がわからないから「お得さ」で選べばよい

さて、「どの電子マネーがいいか」は現在難しい問題です。まだまだ戦国時代は続いており、勝者は見えてこないからです。

しかし、私たちは「お得さ」と「便利」で今有利なものをしっかり使えばいい、ということです。電子マネーは基本的に少額決済の置き換えです。数千円から1万円程度をチャージしては使うことが多いでしょう。であれば、有利さが失われた場合は「使い切って、利用をストップ」すればいいわけです。

PayPayの第2弾100億円キャンペーンは先日終了しましたが、QRコード決済陣営は今後も高額還元や割引クーポンの発行などを積極的に行うものと思われます。もともと利用する予定であったお買い物でお得になるなら、それは実質的に安い買い物をする方法ですから、利用しない手はありません。

また、ベースとなるポイント還元率でも0.5~1.0%であったものが、3%前後の勝負が始まっています。これも現金払いでは得られないお得な割引です。

どこが生き残るかまだ分からないうちは「あっちも、こっちも」でいいのです。むしろ変化する時代の当事者として、電子マネーを楽しんで使ってみてはいかがでしょうか。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「共働き夫婦 お金の教科書」(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp
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