グルメクラブ powered by 大人のレストランガイド

話題のこの店この味

ソニー・スクエニ・東京税関 グルメすぎる社員食堂

2019/5/19

東京税関本関の「稲穂食堂」 窓側の席からは東京湾が見え、船が行き交う様子を見ながら食事を取ることができる

最後に紹介するのは、ゆりかもめテレコムセンター駅からほど近い場所にある東京税関本関。東京港湾合同庁舎の2階に職員食堂の「稲穂食堂」がある。営業時間は平日11時半から13時半で、建物入り口で入庁手続きを済ませれば、職員以外の一般利用も可能だ。

定食を中心に日替わりメニュー7種類、週替わりの麺1種類を提供。また、当日朝までに注文を受けてできたてを職場に届ける「お届け弁当」(400円・税込み 合同庁舎内勤務の職員のみ利用可)も日替わりで行っている。1日の食堂利用は190食ほどで、弁当は90食ほど販売されている。

支払いは現金のみで、食堂入り口の食券を購入する仕組み。ピーク時は券売機に行列ができることも多いという。一番人気は、選べる2種類のおかずと小鉢2つ、ご飯とみそ汁が付く「稲穂(1)定食」(600円・税込み)で、1日の利用者の約半数が注文する。毎週金曜日に出るカレーも人気で、売り切れることも多いそうだ。

稲穂特別定食の例「鹿児島県産カテキン豚のとんかつ」(左写真奥)「銚子直送のアジフライ」(左写真手前)、食堂オリジナルの麺メニュー「天鳳麺」(てんほうめん)

素材や調理法にこだわった「稲穂特別定食」(800円、同)は、肉や魚など産地直送の国産素材を中心に、ボリューム満点のメニューが楽しめる。「ほかの官公庁の食堂と比べて価格が高いという声も一部にはあるが、食堂としては値段以上に価値があるおいしいものを食べてほしいという思いでやっている」と話すのは、食堂を受託運営する稲穂フード事業部課長の長谷部順さん。ソースやタレなどの多くを手作りしているのも食堂のこだわりだ。

近隣に飲食店が少なく、移動時間も考えれば弁当以外のランチは食堂で食べるのが現実的。短い時間で一気に利用者が集中するため、いかに手際よく料理を提供するかが重要になる。味のクオリティーを下げずに、利用者をできるだけ待たせないよう「スタッフには試行錯誤してもらっている」と長谷部さん。なお、一般利用者がゆっくり食事をするには、正午過ぎなどのピーク時間帯を避けるのが無難だ。

「温かいものを温かく」ということを常に意識しており、作り置きはせず、利用者が多くなる時間帯に向けて調理を開始し、提供時もできるだけ利用者の目の前で盛り付けるなど工夫している。作り置きを提供する場合と比べ多少時間はかかってしまうが、利用者からは「温かいものが食べられ、味もおいしい」と評判だという。今後もできたてを提供するというコンセプトは守りながら、時間短縮の方法を模索していく予定だ。

今回取材した3カ所をはじめ、多くの食堂担当者から聞こえるのは「利用者を飽きさせない料理を提供したい」「おいしくなければ人は来ない」という声だ。味やボリュームなどメニューのクオリティーを維持、あるいは向上させながら、利用者のニーズに柔軟に応える姿勢が社員食堂には求められている。

(GreenCreate)


グルメクラブ 新着記事

ALL CHANNEL