ポイント還元・割引 交通系ICカードのオススメ技

日経トレンディ

写真はイメージ=PIXTA
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値上げが相次ぎ、2019年10月に消費増税が控えるなか、生活コストを下げる救世主がキャッシュレス決済だ。なかでもキャッシュレス化が一番進んでいるのは交通機関だろう。

交通系ICカードのなかで最も高還元なのは、ビューカードとSuicaの組み合わせだ。Suicaへのチャージで1.5%のJREポイントが得られる。JR東日本エリア以外でも、スマートフォンのモバイルSuicaならチャージが可能だ。

しかし、この“最強”の組み合わせにも死角がある。鉄道会社のなかには、自社のICカードでポイント還元や割引サービスを行っているケースも多い。その場合は、クレジットチャージによるポイントよりも、そちらを選択した方が有利になるのだ。

代表的なのが東京メトロ。18年3月にスタートした「メトポ」は、平日の乗車で1日3円、土休日なら同7円相当のポイントがたまるが、対象はPASMOだけだ(定期券の区間外。以下同)。さらに、東京メトロのクレジットカード「To Me CARD」とひも付けたPASMOなら、メトポとは別に乗車1回ごとに2~40円相当のポイントもたまる(曜日や保有カードの種類で変動)。To Me CARDでのオートチャージによるポイント付与は0.5%と平凡だが、乗車ポイントも加味すれば還元率はビューカードを大きく上回る。

近畿圏では18年10月、JR西日本で2つの乗車ポイント制度がスタート。一つは、同一運賃の区間を月に11回以上利用すると11回目から10%分のポイントが還元される「利用回数ポイント」。もう一つは、平日の10時~17時と土休日の「時間帯指定ポイント」だ(一部区間のみ)。これは格安だった「昼間特割きっぷ」の代替で、何と4回目の乗車から30%または50%分のポイントがたまる。

対象となるのは会員登録したJR西日本のICOCAと、私鉄系のPiTaPa。PiTaPaは1カ月分の利用額が後払いとなり、ポイントではなく同率が割り引かれる。

近畿圏の私鉄ではPiTaPaだけに割引制度がある。一つは、同一運賃の区間を月に11回以上利用すると11回目から10%分が割り引かれる制度。もう一つは、頻繁に利用する区間を指定しておくと、その区間はどれだけ乗っても1カ月定期券と同額までしか請求されない制度だ。また大阪メトロでは、1回目から10%割り引かれるのでかなり得だ。

まとめ:首都圏ならTo Me CARD、近畿圏はPiTaPaが得

東京都心の地下鉄をよく利用するなら、To Me CARDにひも付けたPASMOで、メトポとToKoPoも併せてためるのが得。近畿圏ではPiTaPaを使えば、JR西日本と私鉄の両方で割引を受けられる。

(日経クロストレンド 佐藤嘉彦)

[日経トレンディ2019年6月号の記事を再構成]

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日経トレンディ 2019年 6 月号

著者 : 日経トレンディ編集部
出版 : 日経BP社
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