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就活で「志望業界絞れ」は本当? チャンスを逃すかも

ホンネの就活ツッコミ論(103)

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NIKKEI STYLE

2020年卒の就職活動は、間もなく6月1日の選考解禁(経団連加盟企業)。すでに就活そのものを終えた4年生も目立ち始めました。

就職情報会社のディスコによると、2020年卒の大学4年生(理系の大学院修士2年を含む)1293人対象の調査で5月1日時点の内定率は51.1%。前年同期に比べて8.9ポイント上回っています。就職活動を終了する人は全体の21.8%で、こちらも前年(14.2%)を7.6ポイント上回っています。

周囲がどんどん内定を獲得する中、出遅れたように感じる就活生は焦ります。自分はまだエントリーシートを書いているのに…。

本連載102回では、落ち続ける学生の特徴についてご紹介しました。すると読者の就活生から「あれ、私に当てはまっていました。ところで、当初目指していた業界を今から変えても間に合うでしょうか?」とのご質問を頂いたのです。

そこで今回のテーマは「出遅れ就活生の業界変更」です。

志望業界を絞る意味はあまりない

 就活業界では古い定説がまかり通ることがよくあります。「志望業界は絞った方が選考に有利」などはその典型です。

1990年代から2000年代にかけての就職氷河期でよく言われており、それが令和となった現代でもなぜか、就活生に根付いています。実態はと言えば、売り手市場となった2013年以降は、複数業界を志望し、内定を得る学生が増えているようです。

業界・職種を絞ることで選考が有利になるのは、他業界・職種と選考内容が大きく異なる業界を志望するケースでしょう。

たとえば、フライトアテンダントや時事問題が重視されるマスコミ、筆記試験の幅が広い公務員などです。デザイン職やアナウンサー職など専門性の高い職種も同様です。

では総合職は、と言えば、業界を絞る意味はあまりありません。売り手市場が進んでいて、各企業とも業界を絞った就活生を優遇する意味が薄れているからです。

それから、10年・20年前に比べて社会が複雑化しており、企業も様々なビジネスを展開しています。

例えば、ニトリは「お値段以上」という小売業のイメージが強くありますが、「製造物流小売業」を標榜しており、小売りだけでなく製造も物流も合わせて展開しています。つまり、小売業という業態だけでニトリをとらえるのは誤りなのです。製造業界や物流業界の志望者にとってもニトリは対象になり得るのです。特定の業界だけ研究すれば就活が有利になる定説はもはや時代遅れ、と言ってもいいでしょう。

出遅れ就活生は広く見よ

このように、実際は定説が時代遅れになっているにもかかわらず、出遅れた就活生の中には、この「業界を絞った方がいい」を信じ込む方が多数いる印象です。就活が進み当初の志望業界に疑問を持つと「業界を変えてしまってもいいのか?」と悩んでしまいます。 もちろん、最初に決めた志望業界を変えずに貫くことで就活がうまく進むならそれもいいでしょう。しかし、何か違うと感じてくるのであればそれはその業界(または企業)が向いていない可能性があります。

でも、変更しても間に合うの?と思うことでしょう。そこは大丈夫と言えます。なぜなら、売り手市場となったこの5年ほど、6月1日の選考解禁以降も改めて会社説明会を開催する企業が増えているからです。

選考解禁以降の「会社説明会→選考」は、もともと補充採用という意味合いが強くありました。補充採用なので、大人数を募集するわけではありません。ところが、売り手市場が進むと、それだけ大量の内定辞退者が出るようになりました。その分、補充採用する必要があり、改めて会社説明会を開催する企業が増えつつあります。

こんな時に志望業界を絞りすぎていると、どうしても会社説明会の情報をキャッチし損ねてしまいます。選考参加の機会を増やすためにも、出遅れてしまったと感じている就活生こそ、志望業界を絞らず広く見るようにしてください。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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