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2020年から見える未来

進化するカプセルホテル 快適おしゃれ、サービス充実

2019/5/24 日経産業新聞

カプセルの他にデスクを置いた広い部屋も用意する(安心お宿新橋汐留店)

カプセルホテルを出張やレジャーで利用する人も多いだろう。令和元年の2019年はカプセルホテルが誕生して40年の節目の年だ。訪日外国人や女性、若い世代のライフスタイルの変化に合わせて進化してきたカプセルホテルは企業にとってイノベーションの場でもある。顧客の声をうまく生かした日本発のビジネスと言えるだろう。

「動画をのんびり見たり、風呂にゆっくりつかったり、都心に泊まってもわくわく感がある」。サンザ(東京・新宿)が運営する「安心お宿プレミア新橋汐留店」を利用する30代の男性は満足げにこう話す。

館内はバリから直輸入した木工や石造りの彫刻で装飾し、リゾートホテルのようだ。宿泊者は館内着に着替えてマッサージチェアでマンガを読んだり、無料の動画サービスを楽しんだりとリラックスして過ごしている。ワインやコーヒーの無料ドリンクもある。

価格は業界平均より1000円ほど高い5000円台からに設定した。安心お宿事業部の松田一宏部長は「やや高くても泊まりたいと思うようにサービス面を充実させた。清掃員も24時間いて清潔感でも負けない」と語る。

1979年、日本初として梅田で開いたカプセル・イン大阪

カプセルホテルの発祥は1979年にさかのぼる。ニュージャパン観光(大阪市)が梅田で手掛けた「カプセル・イン大阪」が始まりだ。当時社長だった中野幸雄氏が、70年の大阪万博で建築家の黒川紀章氏がプロデュースしたカプセル型の建築に着想し、設計事務所に直談判したのがきっかけ。深夜の銭湯などで見かけるサラリーマンに快適に休んでもらえる場として、カプセルホテルを提案した。

カプセルホテルは従来は「安かろう悪かろう」という印象もあった。最近は安心お宿のようなおしゃれな設計もあり、「仕方なく泊まるホテル」から「泊まりたいホテル」へと変わりつつある。

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の最新技術を取り入れたのが「ザ・ミレニアルズ渋谷」(東京・渋谷)だ。利用者の約7割が訪日外国人で、20代から30代のミレニアル世代が多い。

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