跳んではねて体操選手気分 トランポリン手軽に体験

インターネットで施設を知り、千葉県から来場した20代の女性は「上手に跳ぶのは難しいが、成功すると楽しい。スポンジプールでは前方宙返りにも挑戦した」と満足そう。会員登録料540円で滑り止めつきの専用ソックスがもらえ、利用料は60分1620円から。運動に向いた服を持っていく必要がある。

暗い中、一人用のトランポリンを使ってエクササイズする(jump one)

トランポリンの運動効果に着目したスポーツジムも人気だ。国内初の専用スタジオとして16年3月にオープンした「jump one」は現在、東京都内をはじめ大阪、名古屋などで10店舗を展開する。

運動効果を期待、ジムも人気

運営するベンチャーバンク(東京・港)PR戦略グループの下渡恵子さんは「会員は10代から70代まで幅広い。複雑な動きがないので、運動に慣れていない人にもハードルが低い」と話す。

ここで使うのは、ハンドバーの付いた一人用トランポリンだ。1回45分のプログラムは、照明を落としたスタジオで音楽に合わせて進行。基本のジャンプに、簡単なステップやダンベルを使ったトレーニングなどの組み合わせで構成されている。

実際に体験すると、リズムに合わせてジャンプしたり、ステップを踏んだりするだけで驚くほど汗をかく。下渡さんは「不安定なトランポリンの上では、体がバランスを取ろうとするので、知らず知らずのうちに全身を使う。運動効果はランニングの1.7倍といわれている」と説明する。

通い始めたばかりという30代の男性会社員は「体への負担が少なく、運動負荷もちょうどいいので継続できそう」と話す。ダイエット目的で始めた30代の女性会社員は「いろいろなジムを試しても続かなかったが、ここはレッスンが待ち遠しい。ステップがうまくできるとさらに楽しい」と話す。

同社所属で北京、ロンドンオリンピックに出場した上山容弘選手は「競技トランポリンは20秒ほどで演技が終わる一発勝負の過酷な競技だが、一般では童心に帰って純粋に飛び跳ねることを楽しむのがポイント。無茶をせず、独特の浮遊感を感じてもらいたい」とアドバイスしていた。

(ライター 李 香)

[日本経済新聞夕刊2019年5月11日付]