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女性管理職27% 花王は無理させぬ自由が活躍のカギ

2019/5/14

「復帰してからも以前と同じように仕事の機会が与えられた」と語る法務部の長谷川法務課長

日本経済新聞社と日経BPの女性誌「日経ウーマン」による2019年の「女性が活躍する会社ベスト100」は、花王グループが初の1位になった。働く時間と場所の自由度を高め、18年12月時点で女性管理職比率は27%を超える。先輩から後輩へ働きやすい環境づくりのバトンをつなげ、早期の30%達成を目指す。

法務部の長谷川亜希子法務課長(41)は2人の子を育てる母だ。キャリアを積む上で支えになったことを3つ挙げてくれた。1つ目は復帰後の上司の対応だ。10年に出産し、部内で2人目となる育児休業を約1年取得した。「復帰してからも以前と同じように仕事の機会が与えられた。出張の機会もまずは打診され、無理なら言ってくれというスタンスで、育児中とはいえ変な遠慮がない。厳しくなったら自らNOを言わなければいけないが、機会があるから挑戦できた」と振り返る。

2つ目は「F&M(ファーザー&マザー)ミーティング」。育児中の社員が昼食時、子育て経験のある女性の先輩とコミュニケーションを図る場だ。「今を乗り切れば未来が開けているという気持ちになれた」。現在は子どもの有無に関係なくだれでも参加できるため「それぞれのステージで悩みがあることも分かる」。四半期に1度開催されるこの企画は希望者が多く、抽選で20人程度が参加できるという。

3つ目は「複数体制」だ。1人で案件を抱え込まずメーンとサブを決めて仕事に臨む。計画的に仕事を進めても、途中で会社を出なければならないこともある。そんなときは「退社して子どもを迎えに行き、飲食店で食事させながら電話やメールで同僚と仕事を進める」という。

現在、女性11人を含む21人の部下がいる。気をつけているのは「早く帰るときなどでも“すみません”と言わないこと」。制度があり、仕事に差し支えないようにすれば問題ないからだ。補完し合う環境づくりは男性社員の働きやすさにもつながると考えている。今後は「育児の大変さは子どもによって違う」ことから、それぞれの社員にあった働き方ができるよう配慮していきたいと話す。

花王グループは前回の5位から順位を上げた。女性正社員の半数以上が既婚者で、子どものいる女性正社員比率は45%。着実に女性管理職を増やしているほか、18年にグループ会社として設立したカネボウビューティカウンセリングとソフィーナビューティカウンセリングの社長には女性が就任するなど総合力が評価された。

比較的早い段階から両立支援制度を拡充してきたことが理由の一つに挙げられる。また1991年から育休前、復帰前に人事と上司、本人の3者で面談する体制をとっており、これらが上司や同僚の意識も変えたようだ。

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