家族で口座・カード明細共有 家計簿アプリ使いこなす

まずは無料版で

会社員の夫と共働きだが、互いの支出入や口座残高を正確に把握しようと、「ザイム」に夫婦2人の銀行を連携させた。「それぞれの貯蓄や小遣いは、アプリに登録しない別口座へ移す」と話す。

マネーフォワードやLINEも家族同士で銀行口座やカードの情報を連携できる。すべての資産を共有するのに抵抗があるなら、この女性のように個人口座をつくり、日々の支払いなどを行う家計用の口座だけをアプリに登録する方法もあるだろう。

自分に向いているアプリを選ぶポイントをまとめた(表B)。まず最初は無料版を試すといい。LINEのように完全無料アプリもあるが、マネーフォワードやザイムは機能が充実した有料版がある。無料版にも基本機能は備わっているので、まずは無料版を使いこなしてみよう。

キャッシュレスを後押し

気をつけたいのは自分がよく使う金融サービスと連携できるかどうかだ。大手の銀行やカードはほとんどのアプリで連携できるが、新顔のスマホ決済サービスや、資産運用をしている証券口座などとの連携の可否は、各アプリで差がある(表C)。最初は複数の無料アプリを試してみてもいいだろう。

紙に書くことで頭が整理されると感じる人や、スマホをあまり使わない人は紙の家計簿と併用してもいい。風呂内氏は「普段はアプリでざっくりと管理し、その上で貯金が増えないなどの問題があれば、紙に収支を記録するといった方法もある」と提案する。

家計簿アプリはキャッシュレス決済を後押しするツールでもある。現金よりもクレジットカードや電子マネーで支払った方がアプリの自動記録機能を生かせるからだ。政府は10月の消費増税と同時に、キャッシュレス決済にポイント還元を導入する。消費増税という逆風に負けないためにも、キャッシュレス決済と家計簿アプリを始めるいい機会かもしれない。

(堀大介)

[日本経済新聞朝刊2019年5月11日付]

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