MEN’S EX

2019/5/26

[ インナーに合わせた“色柄コントロール”が着こなしのツボ ]薄色デニム×ジャケットSTYLE見本帳

薄色デニムが原則カジュアルなアイテムであることは間違いないが、着こなし次第で印象は変化する。軽快なジャケットスタイルでもスマートさは確保したい。決め手となるのは、合わせるインナーのカジュアル度に応じた色柄の使い方だ。

■シャツの場合Vゾーンは1~1.5柄

ビジネスにも応用できるタイドアップは、大人の基本。とはいえ、仕事モードのVゾーンでは薄色デニムのラフさとのギャップが気になる。ジャケットやシャツ、タイのいずれかを柄物で、加えて色や素材感でも、デニムとの調和を図りたい。

ドレッシーなシャツも大胆な柄ジャケットでデニムと融和

濃淡のある色落ちを見せながらも、シャープなシルエットを描くデニム。コットン×リネン生地のシャツはドレッシーな印象ながら、大柄チェックジャケットでカジュアル度を高めることで、華やかタイドアップが完成した。

デニム2万円/ビーエイブル(チンクエ ステッレ) ジャケット10万4000円/ラルディーニ(シップス 銀座店) シャツ3万4000円/マリア サンタンジェロ(トゥモローランド) タイ7200円/ディストリクト(ディストリクト ユナイテッドアローズ) ベルト4万4000円/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン 青山店) 靴3万6000円/ポルペッタ(ビームス 六本木ヒルズ)

軽快な生地のジャケット×柄シャツでデニムに似合うクラシックに

本来貫禄あるダブルのジャケットはクラシックな印象が強いが、軽快にして表情あるシアサッカー地だから、薄く色落ちしたデニムとも相性が良い。やや幅広なストライプシャツで、遊び感を薫らせることで好バランスに。

デニム7万3000円/ヤコブ コーエン(ヤコブ コーエン GINZA SIX) ジャケット5万8000円/ゼロノーベゼロノーベ(カヴァレリア) シャツ2万7000円/バルバ(ビームス 六本木ヒルズ) タイ5500円/麻布テーラー(麻布テーラープレスルーム) 靴3万9000円/シップス(シップス 銀座店) メガネ4万5000円/カトラー アンド グロス ヴィンテージ(ブリンク)

■ポロシャツの場合Vゾーンは0.5~1柄

スポーティだが襟付きとあって、ビジネスにも対応するポロシャツ。しかし、タイドアップよりもカジュアル度は上がるため、柄使いは抑制を効かせたい。柄の数だけでなく大きさも控えめにすることで、薄色デニムとのコーデも品を保てる。

カジュアル度を上げ過ぎないよう大柄ではなく小柄JKが良い選択

ブリーチ×サンドブラストを施しながら、スリムテーパードシルエットが品良いデニム。ジャケットは細かなガンクラブチェックを選び、ポロシャツのラフな雰囲気に沿いつつも主張を抑えめに。落ち着いた色のトーンも◎。

デニム2万7000円/アントレ アミ(インターブリッジ) ジャケット8万円/サウスウィック(シップス 銀座店) チーフ6000円/シモノゴダール(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ポロシャツ2万7000円/ジョン スメドレー(エストネーション) 靴6万8000円/カルミーナ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

いかに真面目に見せるかをクラシック柄と色で体現

ゆとりあるテーパードを描くPT05のブレイクビート。カジュアル度は高めだが、英国クラシックなグレンチェックジャケットで大人顔に。軽快なリネン混はポロシャツと馴染みがいいが、ラフさを抑えるためモノトーンで。

デニム3万2000円/PT05(PT JAPAN) ジャケット8万5000円/ブリッラ ペル イル グスト(ビームス 六本木ヒルズ) ポロシャツ1万7000円/ルトロワ(八木通商) チーフ3800円/ユニバーサルランゲージ(ユニバーサルランゲージ 渋谷店) 靴2万2000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) 鞄8万2000円/ダニエル & ボブ(ダニエル & ボブ ジャパン)

■クルーネックの場合Vゾーンは0柄

カジュアル度が高いクルーネックは、柄を一切使わないのが正解。さらに、ジャケットとインナーや小物の色を近づけ、色数は絞りたいところ。その統一がリラックス感を抑制し、軽快ながらスマートな大人のジャケットスタイルを作るのだ。

グレーのグラデーションで洗練&洒脱な都会的スタイルに

リラックス度の高いくるぶし丈のデニムも、ジャケットとニットを落ち着いたグレーでまとめれば、すっきり洗練された印象に。ニットは上品なハイゲージがオススメだ。小物も濃淡グレーで統一すると洒脱さが際立つ。

デニム2万8000円/シビリア(ストラスブルゴ) ジャケット5万6000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(麻布テーラープレスルーム) ニット3万9000円/クルチアーニ、チーフ6000円/フマガッリ(以上ビームス 六本木ヒルズ) ベルト2万3000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) 靴3万3000円/イル モカシーノ(トゥモローランド) 鞄2万9000円/ジョン チャップマン(ユナイテッドアローズ 銀座店)

ブラウン系のコーディネートには“赤茶”が程よい華となる

スリムシルエットだが、ヒップにゆとりがあるテーパードラインで動きやすいデニム。薄ブラウンのジャケットを合わせ、ライトトーンのアズーロ・エ・マローネに。レンガ色のハイゲージニットが適度な華やかさを加える。

デニム3万4000円/イレブンティ(バインド ピーアール) ジャケット9万8000円/ラトーレ(コロネット) ニット2万7000円/ドルモア(バインド ピーアール) ベルト1万3500円/ハーディー&パーソンズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) 靴7万6000円/クロケット&ジョーンズ(ビームス 六本木ヒルズ)

※表示価格は税抜きです。

撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)〈人物〉、若林武志〈静物〉、久保田彩子〈静物〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/星 隆士(SIGNO) 文/吉田 巌(十万馬力)、伊澤一臣、秦 大輔、安岡将文

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[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成]

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