[ インナーに合わせた“色柄コントロール”が着こなしのツボ ]薄色デニム×ジャケットSTYLE見本帳
薄色デニムが原則カジュアルなアイテムであることは間違いないが、着こなし次第で印象は変化する。軽快なジャケットスタイルでもスマートさは確保したい。決め手となるのは、合わせるインナーのカジュアル度に応じた色柄の使い方だ。
■シャツの場合Vゾーンは1~1.5柄
ビジネスにも応用できるタイドアップは、大人の基本。とはいえ、仕事モードのVゾーンでは薄色デニムのラフさとのギャップが気になる。ジャケットやシャツ、タイのいずれかを柄物で、加えて色や素材感でも、デニムとの調和を図りたい。
ドレッシーなシャツも大胆な柄ジャケットでデニムと融和
濃淡のある色落ちを見せながらも、シャープなシルエットを描くデニム。コットン×リネン生地のシャツはドレッシーな印象ながら、大柄チェックジャケットでカジュアル度を高めることで、華やかタイドアップが完成した。

軽快な生地のジャケット×柄シャツでデニムに似合うクラシックに
本来貫禄あるダブルのジャケットはクラシックな印象が強いが、軽快にして表情あるシアサッカー地だから、薄く色落ちしたデニムとも相性が良い。やや幅広なストライプシャツで、遊び感を薫らせることで好バランスに。

■ポロシャツの場合Vゾーンは0.5~1柄
スポーティだが襟付きとあって、ビジネスにも対応するポロシャツ。しかし、タイドアップよりもカジュアル度は上がるため、柄使いは抑制を効かせたい。柄の数だけでなく大きさも控えめにすることで、薄色デニムとのコーデも品を保てる。
カジュアル度を上げ過ぎないよう大柄ではなく小柄JKが良い選択
ブリーチ×サンドブラストを施しながら、スリムテーパードシルエットが品良いデニム。ジャケットは細かなガンクラブチェックを選び、ポロシャツのラフな雰囲気に沿いつつも主張を抑えめに。落ち着いた色のトーンも◎。

いかに真面目に見せるかをクラシック柄と色で体現
ゆとりあるテーパードを描くPT05のブレイクビート。カジュアル度は高めだが、英国クラシックなグレンチェックジャケットで大人顔に。軽快なリネン混はポロシャツと馴染みがいいが、ラフさを抑えるためモノトーンで。

■クルーネックの場合Vゾーンは0柄
カジュアル度が高いクルーネックは、柄を一切使わないのが正解。さらに、ジャケットとインナーや小物の色を近づけ、色数は絞りたいところ。その統一がリラックス感を抑制し、軽快ながらスマートな大人のジャケットスタイルを作るのだ。
グレーのグラデーションで洗練&洒脱な都会的スタイルに
リラックス度の高いくるぶし丈のデニムも、ジャケットとニットを落ち着いたグレーでまとめれば、すっきり洗練された印象に。ニットは上品なハイゲージがオススメだ。小物も濃淡グレーで統一すると洒脱さが際立つ。

ブラウン系のコーディネートには“赤茶”が程よい華となる
スリムシルエットだが、ヒップにゆとりがあるテーパードラインで動きやすいデニム。薄ブラウンのジャケットを合わせ、ライトトーンのアズーロ・エ・マローネに。レンガ色のハイゲージニットが適度な華やかさを加える。

※表示価格は税抜きです。
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)〈人物〉、若林武志〈静物〉、久保田彩子〈静物〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/星 隆士(SIGNO) 文/吉田 巌(十万馬力)、伊澤一臣、秦 大輔、安岡将文
[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成]

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