上司は何歳で課長に 出世速度は昇格年齢で想定できる20代から考える出世戦略(58)

そして「報酬の仕組み」はもっと違います。毎月給与としてもらう額を決めるだけだから、そんなには変わらないだろう、と思うかもしれません。けれども月給を決める要素は単純に基本給というだけではないのです。基本給を年齢で決める会社もあれば、社歴で決める会社もあります。評価を反映するといってもそれはごく一部だけにとどめている会社もありますし、全面的に毎年の金額を洗い替えている会社もあるのです。

2020年を控えて人事の仕組みはさらに変化しつつある

人事の仕組みが異なれば、もちろん出世のルールも各社ごとに異なります。特に2020年を間近に控えるこのタイミングで、多くの会社がリアルタイムで制度改革を進めています。

私の本業は各社の人事の仕組みを設計するセレクションアンドバリエーション株式会社という会社の経営です。そして私自身もヒューマンリソースアーキテクト(人事制度を制度面と運用面とに区分して構造的に設計する専門職)として実際の人事制度の設計を統括しています。

特に2018年以降、多くの会社がかつてないスピードで制度改定を行っています。みなさんがテレビでCMをよく見るあの会社やこの会社の中にも、セレクションアンドバリエーションが改革を手掛けた会社が数多く存在しています。

それらの経験を踏まえて、似て非なる各社の人事の仕組みを、自分自身の出世と絡めてどう見極めるべきかをこれから説明してみたいと思います。

出世の速さは課長の年齢と等級の数でわかる

多くの人は、自分がいつどうやって出世するかに興味があることでしょう。そんなとき、人事の仕組みから簡単に計算する方法があります。

確認してほしいことは2つだけです。

一つ目は、自分の上司である課長の年齢です。ただし今の年齢ではありません。

「何歳で課長になりましたか?」

ということを尋ねてみてください。多分それだけなら、何の気なく答えてくれるはずです。もし理由を聞かれたらこう返答しましょう。

「私は何歳くらいで課長になれるのかな、と思って」

おそらくいろいろなアドバイスをしてくれるでしょうから、それらは素直に聞いておきましょう。

確認してほしい二つ目は、新卒が課長になるまでに昇進しなければいけない等級の数です。

まず課長になる等級ですが、これは人事部門に尋ねるか、あるいは人事制度のマニュアルがあればそれに書いているはずです。

そして新卒がどこの等級から社会人生活を始めるかも確認してみましょう。これもやはり人事部が教えてくれるはずです。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧