銀行と投資 鮮明になる優勝劣敗に備えよ(平山賢一)

写真はイメージ=PIXTA
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「歴史から学べることは多いが、同じ形を繰り返すとは限らない」

銀行といえば、かつて学生の憧れの就職先でしたが、最近は苦境ぶりが目立ちます。フィンテックの進化は異業種からの進出を容易にし、ビジネスモデルの転換を迫られる銀行業界は支店の統廃合やリストラに追われています。しかし、将来の投資戦略を考える上でも、金融業界の中心的地位にある銀行の動向は無視できません。

「投資」という切り口からみた銀行には2つ、大きな気がかりな点があります。

投資先として銀行

まずは投資先としての銀行株の動向です。上場する銀行株全体に投資した場合の投資成果を示す「銀行株指数」は、その他業種が加わった株式市場全体の投資成果である市場平均に比べ、出遅れ著しいものがあります。2018年に市場平均を下回っただけでなく、過去10年でみても劣後しています。これなら銀行株だけを除いて、市場平均に投資していた方が良かったのではないかと思うほどです。

安定しているイメージはありますが、伸び悩む業績が株価の頭を抑えています。配当利回りは市場平均を1%ほど上回る半面、業績の伸びが期待しづらいこともあってか、投資成果はパッとしません。今後も低金利が続けば貸し出し利ざやの改善は見込めず、銀行株への投資妙味は期待薄との声が聞こえてきます。

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