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令和・平成・昭和をつなげ 「八王子ナポリタン」の旅 探訪!ご当地ブランド(3)

2019/5/11

「百馬」が考案した「はちナポラーメン」はラーメン通の人気漫画でも紹介されている

異彩を放つのが、はちナポ倶楽部会長の店「百馬」の「はちナポラーメン」だ。ノリの代わりに焦がしチーズをのせ、刻みタマネギ、地元産ベーコン、マッシュルーム、ピーマン、ナルトを添えた、豚骨スープとトマトベースのスープを太麺で味わう逸品だ。

店長は会長の弟のポニー、こと岩見崇臣さん。千葉県匝瑳市、相模原市の有名ラーメン店で修業を積んだ後、10年に八王子で兄弟でラーメン店を開業。15年にかつての花街に近い「中町黒塀通り」に移転した。「100人の人にうまいと言ってもらいたいこと、それに自分のあだ名・ポニーにあやかって店名を決めた」(崇臣さん)そうだ。カウンター8席と奥座敷だけの小さな店だが、「呑めるラーメン屋」とあって居酒屋メニューのほか、パンナコッタ、ティラミスまでメニューは様々。ラーメンも多様で、中にはお客と共同開発したラーメンもある。遊び心に満ち、令和に新ラーメンも始めた。

はちナポクレープを手渡してくれる「ビートスウィート」オーナーの北岡さん

変わり種も少なくない。八王子の商店街にあるクレープ店「ビートスウィート」では、ミュージシャンでもある大阪出身の店主、北岡敬光さんが、刻みタマネギを乾燥させたチップスと、八王子産卵を生地に使った「はちナポクレープ」を考案した。店内には地元の子供たちが描いた絵を飾るなど、地域愛がほほえましい。

京王線北野駅前の欧風創作料理店「FINE」が提供するのは、「オーブン焼きはちナポ」。もともとオムライスの上に八王子産卵、チーズをのせてオーブンで焼くメニューを出していたが、「160グラムのパスタを使って新メニューを出しました」(七里徹オーナー)。本来、2~3人で様々なメニューをシェアしながら食べる前提で作ったそうで、「1人で食えるかな?」と不安になったが、好奇心で味を探訪するうちに完食していた。

欧風創作料理「FINE」のオーブン焼きはちナポ

しかし、光もあれば影もある。18年に刊行された同倶楽部の案内パンフを頼りに八王子へ通い続けたが、既にメニューから降ろした店も数軒ある。B級グルメによる街おこしの課題を考えさせられるタイムトラベルだった。

(ジャーナリスト 嶋沢裕志)

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