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NTTドコモの新料金 選んで得する人、損する人

佐野正弘のモバイル最前線

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NTTドコモは2019年4月15日、新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」を発表した。これらのプランは2019年6月1日より提供され、それ以降NTTドコモのスマートフォン(スマホ)利用者向け料金プランは、この2つに一本化される予定だ。新料金プランの仕組みと特徴、そしてどんな人がプラン変更するとお得になるのかを確認してみよう。

複雑な要素を減らしプランを2つに集約

新プランが従来と大きく異なるのは、スマホを利用するのに必要な料金が1つにまとめられていること。従来のプランでは、音声通話をするための「基本プラン」とインターネット接続に必要な「spモード」、そして大容量のデータ通信をするのに必要な「データ定額サービス」の3つを別々に選ぶ必要があったが、新料金プランではこれらがひとまとめになっている。

しかも、用意されているプランはギガホとギガライトの2種類しかなく、その分類も非常に明確だ。まず「ギガホ」はデータ通信を積極的に利用するヘビーユーザー向けのプランで、2年間の契約を約束する「2年定期契約」ありの場合で月額6980円で利用できる。

ヘビーユーザーが最も気にするであろう、高速通信ができるデータ容量は月当たり30GBと、ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」と比べるとやや少ない。だが、それを使い切っても最大1Mbpsの通信速度で通信が可能だというのが大きなポイントだ。1Mbpsあれば、画質は落ちるが動画もなんとか視聴可能であるし、それ以外の多くのインターネットサービスも問題なく利用できるので安心というわけだ。

一方で、ウルトラギガモンスター+のように、YouTubeなど特定のサービスを利用した時だけ通信料がかからない、いわゆる「カウントフリー」の仕組みは用意されていない。なお、データ容量を使い切った後、1Mbpsで使えるサービスには、NTTドコモのほかに楽天モバイルがある。さらにKDDI(au)が2019年5月13日に発表した「auデータMAXプラン」は高速データ通信の容量が無制限となっている。高速通信の容量を使い切りがちな人は要チェックだ。

そしてもう1つのギガライトは、使用するデータ通信量に応じて、毎月の料金が4段階に変化する段階制のプランだ。2年定期契約ありの場合、月当たり1GBまで利用した場合は月額2980円の「ステージ1」となり、それ以降容量が2GB増える毎に料金が1000円増え、最も多い7GBまで使用した場合は「ステージ4」となり、月額5980円がかかる。7GBを超えると通信速度が128kbpsに低下することから、そこまでデータ通信をしないライトユーザー向けのプランといえるだろう。

データ通信を多く使う人は「ギガホ」、あまり使わない人は「ギガライト」を選ぶことになるだろう。それに加えて、定額通話がしたい場合は国内通話が無料になる「かけ放題オプション」(月額1700円)、5分間の定額通話が必要な場合は「5分通話無料オプション」(月額700円)を追加で契約すればよい。

これまでは自分の使い方に応じて基本プランやデータ定額サービスを選ぶ必要があったため、判断が難しく結局ショップ店員に勧められるがままのプランを契約してしまうという人も少なくなかったと思う。だが新料金プランはそもそも選択肢が2つしかなく、それに通話定額を加えるだけなので、プラン選びに頭を悩ませる必要がなくなった。

ファミリー割引グループで最大2000円割引

新料金プランにはもう1つ特徴がある。それは家族で契約するとより安くなる仕組みの充実だ。

現在主力の料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」では、「シェアパック」を契約して家族でデータ通信容量を分け合う仕組みだったが、家族全員の通信量を把握したうえでプランを選ぶ必要があったため、やや複雑だった。そこで新料金プランでは、シェアの仕組みがなくなった代わりに、新しい家族割引の仕組みを導入している。

その軸となるのは、3親等以内のNTTドコモ契約者同士であれば組むことができる「ファミリー割引」のグループ。このグループに入っており、なおかつ新料金プランを契約している音声回線全てに、割引が適用される仕組みとなっているのだ。グループ内に旧料金プランの契約者が含まれていてもよいし、仮に兄弟や両親、子供がNTTドコモ以外の回線を使っていたとしても、曽祖父母やおじ・おばなどとグループを組むことも可能であるなど、シェアパックより一層幅広い人に適用可能な仕組みとなっているのだ。

提供される割引の1つは「みんなドコモ割」で、ファミリー割引のグループに入っているのが2回線であれば1人当たり月額500円、3人以上であれば月額1000円の値引きが受けられる。そしてもう1つは「ドコモ光セット割」で、グループのうち1人が固定ブロードバンドサービスの「ドコモ光」を契約していれば、グループの全員に対して月額1000円の値引きが適用される。ただしギガライトのステージ1の場合値引きはなく、ステージ2(3GBまで)の場合は月額500円の値引きとなる。

これら2つが適用されれば、最大で月額2000円の値引きを受けられる。ギガライトであれば月額1980~3980円、ギガホなら月額4980円と、かなりお得な金額になる。

基本的に値下げとなるが端末代に要注意

NTTドコモは新料金プランの投入を予告する際、新料金プランの方が利用者の使い方に応じて2~4割の値下げになるとしていた。では実際のところ、新料金プランを契約することでどれくらいお得になるのだろうか。

まずはギガホと、同じ通信量が30GBで通話が従量制となる「シンプルプラン」(月額980円)と「spモード」(月額300円)、「ウルトラデータLLパック」(月額8000円)の組み合わせと比べてみると、従来のプランは月額9280円となるためギガホの方が月額2300円安く、25%程度の値下げになる。ギガホにみんなドコモ割(3回線以上)を適用した場合は料金差が3300円となるため、35%程度の値下げになる。

次はギガライトと、同じく通信料が段階制で、通話従量制となる「ベーシックパック」(月額2900円から)と「spモード」「シンプルプラン」の組み合わせを比べてみよう。こちらは1GBまでのステップ1で4180円、20GBまで利用した場合のステップ4では8280円となることから、やはり月額2980円~5980円のギガライトの方が安い計算となる。ステップ1であれば約30%、みんなドコモ割(3回線以上)を適用すると約40%の値下げとなるようだ。

ちなみに従来プランの場合、長期優待割引の「ずっとドコモ割プラス」で15年以上契約するなどの条件を満たした「プラチナステージ」の人の場合、dポイントであれば月当たり最大960ポイントの還元が受けられる。だがそれを加味しても(月額3220~7320円)ギガライトの方が安いのだ。

なぜそれだけ安くなるのかというと、行政が携帯電話会社に要請している、通信料とスマホなどの端末代を明確に分ける「分離プラン」を採用しているため。これまでスマホを購入した時に受けられた、「月々サポート」「端末購入サポート」による端末代の大幅な値引きがなくなる代わりに、毎月の通信料が安くなる。

一方で、新料金に移行すると、従来のようにスマホを安く買えなくなるので新しい端末へ買い替えにくくなる。そこで、NTTドコモは2019年5月16日、高額なハイエンドモデルを買いやすくする「スマホお返しプログラム」の提供を発表している。36カ月の割賦を組んで端末購入し、途中で返却すると最大12か月分の割賦払いを不要にする。2年で返却すれば実質3分の2の支払いで買える訳だ。2年ごとに端末を買い替える人にはメリットがある。

しかし、毎年端末を買い替えていたような人にはやはり新プランは割高になるし、それ以外にも損をするケースがいくつかあるのだ。

1つは、現在月々サポートや端末購入サポートを受けている人。料金の仕組み自体が大きく変わってしまったため、新料金プランへ移行するとそれらの割引がなくなってしまうのだ。月々サポートなどがまだ適用されている人は、それが終わるのを待ってから新料金プランへ移行した方がよいだろう。

そしてもう1つは「docomo with」の契約者だ。docomo withは指定されたスマホを値引きなしで購入する代わりに、毎月通信料が1500円値引かれるという、限定的ながら分離プランの仕組みを取り入れた内容となっている。そのためdocomo withを契約している人は、新料金プランへ移行するとかえって高くなるケースが出てくるのだ。

先の例で言うと、ベーシックパックとシンプルプランの組み合わせで、ステージ1の場合は月額4180円だが、docomo withの場合はさらに1500円の値引きがなされ、月額2680円とギガライトのステージ1の値段を下回る値段となる。ギガライトにみんなドコモ割を適用すればギガライトの方が安いのだが、その恩恵を受けられない単身契約者は、docomo withの契約を維持しておいた方がいいことになる。

一見安く見える新料金プランだが、分離プランだけにスマホの料金を絡めると必ずしも安くならないケースがあることは覚えておくべきだ。もちろん従来の料金プランを契約し続けることは可能なので、スマホの代金を支払い済みで、当分買い替える必要がないという人でない限り、移行の際は細心の注意を払う必要があるだろう。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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