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旅・風景

迷い込みたい世界の図書館 絢爛豪華さに絶句

日経ナショナル ジオグラフィック社

2019/5/22

聖エメラム宮殿(ドイツ、レーゲンスブルク)739年設立のベネディクト会修道院内にある聖エメラム図書館は、紀元1000年の直前に創設された。中世前期、その写本室は製本と彩飾の中心として知られ、写本作りのために近くの図書館に本を貸し出し始めた。修道院はトゥルン・ウント・タクシス城を含むガイドツアーで訪れることができる(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
アンジェリカ図書館(イタリア、ローマ)ローマ初の公共図書館であるアンジェリカ図書館は、20 万冊に及ぶ蔵書の収集を13世紀後半に始めた。300年後に一般に開かれたコレクションには、ダンテ「神曲」の貴重な初期の手稿本や、キケロ「弁論家について」の第1巻などがある。図書館は月曜日から金曜日まで一般に公開されており、8月に2週間閉館する(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
トリノ科学アカデミー(イタリア、トリノ)1840年に、チャールズ・バベッジは自作の解析機関(初のコンピューター)をトリノ科学アカデミーに持ち込んだ。アカデミーの図書館と歴史的文書館は、関わりのある学者が寄贈した2世紀にわたる書簡、古写本、原稿、産業特許などを保管している(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
インディアス総合古文書館(スペイン、セビリア)スペインによる新世界の植民地化に関わる地図や文書を収蔵する。古文書館は1785年に設立され、200年余り後の1987年にユネスコ世界遺産に登録された。来館者は自由に常設コレクションや特別展示を閲覧でき、地図や書簡を眺めることができる。入館無料(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
国家図書館(台湾、台北)台湾にある国立図書館は1933年に設立され、中国本土で数回移転したのち、台北に落ち着いた。図書館のカードを持っていれば閲覧室を利用できる。蔵書の中でも、中国の歴史的な写本から選ばれた貴重書コレクションは世界有数の質を誇る(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
アルティエリ宮図書館(イタリア、ローマ)現在は銀行が入っているアルティエリ宮は、教皇クレメンス10世を輩出したローマの貴族、アルティエリ家の邸宅だった。1670年に教皇に選出されたクレメンス10世は、宮殿の最上階を図書館に変えた。今もローマ屈指の壮麗な図書館として知られている(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
トラホフ修道院図書館(チェコ、プラハ)ペトシーンの丘とプラハ城の背後に、ストラホフ修道院と図書館が建っている。1143年の創設以来、この修道院は火災や戦争を経ながら現在まで運営されてきた。1671年設置の神学の間は図書館の中で最も古く、1794年に哲学の間が加わった。天井を飾る、聖書の場面を描いたフレスコ画には、文字通り息をのむ。PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
サント・ジュヌヴィエーヴ図書館(フランス、パリ)建築家アンリ・ラブルーストが設計したサント・ジュヌヴィエーヴ図書館は、近代図書館の誕生を代表すると考えられている。公立の大学施設で、月曜日から土曜日の午前10時から午後10時まで開館している(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
アッカデーミア・デイ・リンチェイ・エ・コルシニアーナ(イタリア、ローマ)現在の図書館は、そのコレクションの由来ゆえに二重の名前がある。イタリアが科学アカデミー「アッカデーミア・デイ・リンチェイ」の本部をここに新しく置いたとき、元のコルシニアーナ図書館が、コレクションをアカデミーに寄贈した。図書館は一般に公開されており、ガイドツアーが利用できる(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
マフラ国立宮殿図書館(ポルトガル、マフラ)マフラ国立宮殿は、かつて王立の修道院だった。1730年に完成した図書館は、王立委員会が収集した3万5000冊超の革装本を収めている。1745年、教皇はいわゆる禁書を収蔵する特別な許可を図書館に与えた。この図書館は、「正当な理由」があり事前予約をした研究者と学識者のみ利用できる(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)
テレジアーナ図書館(イタリア、マントバ)1780年に一般に開放されたテレジアーナ図書館は、今も公共図書館として運営されている。訪ねる場合は、この歴史的な図書館が建物内にあることに注意が必要だ。スタッフに行き方を聞けば教えてくれる(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)

オマール公の図書室(フランス、シャンティイ)オマール公爵は熱心な愛書家だった。6万冊の個人コレクションには、中世美術の主な作品、11世紀にまでさかのぼる写本、そして世界で最も貴重で美しい「写本の王」と称される書がある。来館者は無料でデジタル版を閲覧できる(PHOTOGRAPH BY MASSIMO LISTRI)

(文 MELISSA MESKU、写真 MASSIMO LISTRI、訳 高野夏美、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2019年5月2日付記事を再構成]

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