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トリュフから味噌まで 進化系「ガード下おでん」3店

まさに「ガード下おでん」を体現した「鶏だしおでん さもん」

2番目は中目黒にある「鶏だしおでん さもん」だ。16年に東横線の中目黒駅~祐天寺駅の高架下がリニューアルされ話題になった場所だ。同店は今でも行列ができる人気店である。まさに頭上を東横線が通る真下に店があり、入り口は道路に向かってフルオープン状態。おでんを煮込む大きな鍋は外からもよく見え、道を通る人はおでんのいい香りを感じる。

そんな「ガード下おでん」を文字通り体現した同店で提供するのは、鶏のだし汁で定番のおでん種と、「鶏串」を煮込んだ「鶏だしおでん」だ。白濁したスープはひと口すするとラーメンを入れて味わいたくなるような、強いうま味がある。このだしを芯まで吸った「大根」(280円、税込み)、「はんぺん」(250円、同)、「名古屋コーチン半熟卵」(300円、同)、鶏串の「せせり(首の部位)」(270円、同)、「ねぎ間鶏むね」(280円、同)、はどれも本当においしい。

鶏のだし汁で煮込むうま味たっぷりのおでん

特に注文が多いという「東京揚げ」(320円、同)は食べたことのない味だ。厚揚げのように見えるが、豆腐ではなく生のダイズ粉と白身魚のすり身を合わせて作るオリジナルのおでん種。もっちりした食感とチーズのようなコクが何とも言えない。ほかにも「キャベツ」(250円、税込み)や「ねぎ薩摩揚げ」(290円、同)など30種類以上のおでん種がそろい、迷ってしまう。

「だしには『大山どり』(鳥取の銘柄鳥)のガラを使い、丸1日かけてじっくり煮込んでいます。鶏串は大山どりの各部位を焼き鳥のように串打ちにして、さらに鶏だしで煮込んだものです。鶏ガラは種類によってだしの味がおでん種に勝ってしまうものもありますが、大山どりはあっさりしていて深みもあり、最もおでんを引き立てるのではないでしょうか」(店長の小川陽氏)

同店は予約は一切受け付けないが、小川さんによれば客の滞在時間も短いため、回転は早い。客のほとんどは女性。中目黒に食べ歩きに来た人や近隣の住人で、駅近のガード下で女性がおでんをアテにさっと酒を飲んで帰る、新型の「おでんバル」と言えよう。

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