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トリュフから味噌まで 進化系「ガード下おでん」3店

2019/5/12

鮮やかで斬新な店内で食べる「サナギ新宿」の正統派おでん

東京の「ガード(高架下)下で食べられるおでん」が今、進化している。ガード下は昭和のノスタルジーを感じ、渋くレトロな良さを残しつつ営業を続けるガード下がある一方で、中目黒や神田、高円寺など都内の各駅では軒並みガード下のリノベーションを行い、生まれ変わっている。旧来のものとの差が最も顕著なのが「ガード下で食べるおでん」であろう。従来は「小さなカウンターだけの店で、大将(または女将)が煮込むおでんをつまむ」というイメージだったが、空間や提供の方法も進化している。今回は、新スタイルのガード下おでんが食べられる、都内の3店を紹介する。

1軒目は新宿駅東南口、甲州街道の高架下をリノベーションして生まれた「サナギ新宿」だ。高架下の飲食店といえば、客同士の肩が触れ合う狭いエリアに、区画の小さな店が連なるのを想像するが、ここは「フードホール」と呼ばれる新しい形態。おでんをはじめ、中華の点心、タイ料理、すしなどを提供する屋台風の店が並ぶが、すべて運営は同じだ。客席の斬新さにも度肝を抜かれる。広い敷地に200席もの客席が置かれ、バー、洋館のゲストルームのような部屋、靴を脱いで上がるコタツのある小上がりとエリアが複数あり、客は好きな場所で好きな料理を楽しめる。

「サナギ新宿」の客は200席の好きな場所で好きな料理を楽しむのがスタイル

サナギ新宿のおでんは、その日のお薦めを入れた「おでん3種盛り合わせ」(800円、税別)、単品の「定番の大根」(250円、同)、「丸ごとトマト」(450円、同)、「浅草ハム粗挽きウインナー」(300円、同)など。おでんより装飾の鮮やかさに目を奪われ、昭和生まれの筆者は「こんな前衛的な場所で作るおでんはおいしいのか」とうがった目で見つつ、ダイコンを食べて驚いた。すっきりした和風だしがしっかりしみ込み、ダイコンの角はきっちり立っている、正統派のおでんだ。

卵やちくわ、トマトも同様。これに一緒に添えてあるからしのセット(和がらし、ユズ味噌マスタード、ニラ入りコチュジャン)を付けて食べると酒が進む。特にダイコンと並んで大人気だという「トリュフ出し巻き卵」(350円、同)はふっくらした出し巻きの口当たりに、トリュフの香りが鼻に抜ける。

「当店は新宿の都市開発の一環で生まれた新しいスペースです。新宿という土地柄、20~60代までの男女、さらに外国人観光客の方まで幅広い層のお客様がいらっしゃいます。サラリーマンの飲み会やデート、女子会、家族連れなど目的も様々ですが、どのお客様にも おでんは圧倒的に人気です。ビールやハイボール、当店オリジナルの日本酒(「サナカップ」)と一緒に、暑い夏の時期も注文が多く入ります」(経営会社のポトマックの浅原満氏)

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