身軽で他人の邪魔になりにくい 最新薄型リュック5選納富廉邦のステーショナリー進化形

人気のビジネスリュックのなかでも、最近、電車などでも他人の邪魔になりづらい薄型が人気を集めている
人気のビジネスリュックのなかでも、最近、電車などでも他人の邪魔になりづらい薄型が人気を集めている

通勤電車などで見かけても違和感がなくなったビジネスリュック。その中の新しいトレンドとして、長年カバンを取材しつづけてきた納富廉邦氏が注目しているのが「薄い」リュックだという。スーツとの相性が良く、他人の邪魔になりにくい薄型リュックを紹介する。

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「ビジネスリュック」という呼称がすっかり定着するくらい、現在、スーツ姿にリュック(バックパック)を背負って通勤する姿は普通になっている。この状況を生んだ大きな要因は、ノートパソコンの普及だ。まだ「3kg台でも軽い」とか言われていた時代には、ノートパソコンを持ち歩くにはリュックが必須だった。

ただ、いきなりスーツにリュックは抵抗がある人もまだ多く、そこから日本ならではのスタイルとも言われる、リュックにもショルダーバッグにもブリーフケースにもなる「3wayバッグ」が流行。その人気は、今も継続している。

その一方で、ここ最近注目され、今後のビジネスバッグの主流になりそうなのが、スーツに合わせられる薄マチのビジネスリュックだ。このジャンル、まだそれほど製品数が出ているわけではないが、今後、どんどん充実していくと思われる。

スーツに似合う革製薄マチ

トライオン「SA226」。男女問わず、ビジネスにもプライベートにも使える絶妙なデザインセンスが魅力の薄マチ革リュックの先駆け。下部にいくに従ってマチ幅が増えるデザインは見た目より大容量なのだ。2万5920円(税込み。以下同)

その始まりとなった製品の一つが、トライオンの「SA226」だ。革製の薄マチリュックで、手提げ用のハンドルを持つとまるでA4縦型のブリーフケースのようにも見えるスタイリッシュなデザインが特徴。このバッグのような、薄マチのリュックがあまりなかった理由は簡単で、リュックは基本、重い荷物を持つためのカバンだったからだ。だから大容量のものが主流だった。普通のブリーフケースくらいしか荷物が入らないリュックに需要があるとは考えられていなかったのだ。

しかし、この「SA226」は売れた。筆者もものすごく愛用している。その理由も簡単。大荷物でなくてもノートパソコンが入っていなくても、仕事道具を入れたカバンは決して軽くはないからだ。さらに背負うことで両手が空く、身体が真っすぐになるなど、運用メリットもとても多かった。特にスマートフォンを使うのに両手が空くのは便利だし、雨天などのときも助かる。

スリムで革製のリュックは、従来のビジネスリュックと比べて、スーツとの相性も良かった。これまでのリュックはファブリック製の大きなものが多かったため、背負ったままだと失礼だとされるシーンもあって3Wayバッグが生まれたのだけど、革製薄マチなら、そのまま手で提げるだけでも失礼な感じにならないという利点もあった。「薄マチだから他人の邪魔になりにくい」という点も人気の理由だろう。

ブリーフケースの外観を持つリュックも

トライオン「SA229」。SA226よりも、さらにビジネスバッグ的なデザインで、ほとんどブリーフケース同様に使える構造になっている。スクエアなデザインはスーツによく似合う。2万8080円

「SA226」のヒットを受けて、トライオンはよりブリーフケース的なルックスを持つ、スクエアタイプの革製薄マチリュック「SA229」を発売した。

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