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まず靴底の減りチェック 足が元気なら健康で長生き

いつまでも歩けるための健足術(1)

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

歩行能力は人が元気に生きる上で重要なファクターであり、足は繊細で我慢強い――。そんな自分の足を健康に保つための「健足術」の連載1回目は、足の役割や重要性について説明する。

◇  ◇  ◇

最近、いつ自分の「足」を見ただろうか。常に目にする手とは異なり、おざなりにしがちな「足」。しかし、ちょっとした靴ずれでも歩くたびに痛み、「足」の重要性に気づかされた経験もあるはずだ。

下北沢病院はそんな「足」を専門的に治療する数少ない医療機関だ。日本では一般に、巻き爪や水虫は皮膚科、外反母趾なら整形外科、下肢静脈瘤は血管外科……など、足の病気を各科でまたがって診ている。だから、自分で症状から判断し、受診する診療科を決めている現状がある。しかし、同院では総合的に「足」を診るのが特徴で、これは米国流だ。

「米国には、足病医(そくびょうい、ポダイアトリスト[※])という、足を専門に診る医師がいます。眼科は目という臓器を専門的に診るが、それと同様、足を一つの臓器ととらえて診るというわけです」と同院理事長の久道勝也さんは話す。

[※]米国には「足病学(ポダイアトリー)」という、"足"に特化した学問があり、約1万5000人の足病医(ポダイアトリスト)が足に関する診療に従事している。

久道さんは十数年前、米国に留学していた際、ある老年内科の医師に助手としてついた。すると、その医師は、必ずといっていいほど、外来を受診した高齢患者さんの診察を足病医に依頼したという。そこで、足病医は、患者さんの「足」に傷がないか、変形はないか、爪の状態はどうかとチェックし、さらに「歩行」動作に問題がないか調べた。

「そのとき、確かに『足』と『歩行』の状態は、人が元気に生きるうえで、非常に重要なファクターだと気づきました。人間は老いて、いろんなことが少しずつできなくなる。医師の目から見ると、多くの人は、「人生の最後の3つの階段」を下りていくことになります。まず、骨折などをきっかけに、歩けなくなる。すると自分でトイレに行くことが難しくなり、排せつに他人の力を借りる必要が出てくる。その次に自分で食べることができなくなり、死を迎えます」と久道さん。

靴底のチェックも、歩く姿勢がわかる

まず、できなくなるのが「歩行」ということになる。「だから、歩行=歩く機能を維持できれば、この階段を下り始めるのを遅らせることができるはずです」(久道さん)。

では、それを維持するにはどうすればよいのか。久道さんは、「意外に思われるかもしれませんが、毎日歩き続けることが一番の対策なのです。歩行機能を維持するためには、歩行し続けること。使わなければ、機能は退化します。だから、1日一定の時間をウオーキングに費やしてほしい。歩数にこだわることはありません。快適に痛みなく歩き続けられるなら、どんどん歩きましょう。逆に痛みがでたら無理をせず、休みを入れてください」と説明する。

ただ、自分の歩く姿勢が悪くないかは、「靴底チェック」で確認しておこう。

自分が普段よく履いている靴の底を見てみよう。かかと部分の外側が左右均等にバランスよく削れていれば問題はない。

「この場合、体重移動がうまくできている。しかし、靴底の減り方が左右で著しく違ったり、つま先だけ、かかと全体、あるいは内側が減っていたりするのは、歩き方が悪い証拠です」(久道さん)。

常に酷使されている我慢強い「足」に気づこう

そして、この「歩行」の基盤となるのが「足」だ。実は、足は日々、最も酷使されている部位だ。26個の小さな骨からなり、3つのアーチを形作ることで、狭い面積で50~60kgもの体重を支えている。しかも、1日に6000歩を歩くとしたら、6000回も地面にたたき付けられている。

「だから、足裏の角層は他の部位に比べて厚く、刺激に強くなっている。しかし、それがゆえに、少しの痛みだと、あまり重要視せず、放置する人が多いのです」と久道さんは語る。

ただ、「足にも、体のほかの部位と同様、いわば"耐用年数"がある。われわれ下北沢病院の医師たちは、それを50年と考えています。姿勢を保ち、体を動かす筋肉は50歳を境目に下り坂に入る。老年医学の統計によると、50歳から70歳までの20年間で筋力が15%、筋量が10%減少するとされています。筋量だけでなく、皮膚や血管も、50年ぐらいを境に加齢によるさまざまな病的変化が出てきます。だから、足の耐用年数も本来は50年ではと。その先も足をしっかりと機能させるためには、それなりのメンテナンスを加えていく必要があるのです」(久道さん)。

足にトラブルがあると、それをカバーしようとして歩き方が悪くなる。歩き方が悪くなるとひざや腰が痛くなり、姿勢のバランスも崩れ、ほぼ全身にトラブルが広がってしまう。だから、足のトラブルをいち早く見つけてケアするということは、体のほかの部位や臓器の健康も守ることにつながる。

◇  ◇  ◇

ヒールを履いていると負担

靴のヒールが高いほど足には負担がかかる。靴を履いたまま横から撮影した1のレントゲン写真を見ると、足の付け根に重みがかかっているのがわかる。2は上から撮ったレントゲン写真。親指の先が小指側に曲がって変形している。3のレントゲン写真は、はだしで撮影したもの。「ヒールが履ける体力は大事だが、外反母趾(ぼし)の一因でもあるので、長時間履き続けるのは避けたい」(久道さん)。

久道勝也さん
 下北沢病院(東京都世田谷区)理事長。獨協医科大学卒業後、順天堂大学皮膚科入局。米ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授などを経て、米国のポダイアトリー(足病学)に注目し、足専門の総合病院「下北沢病院」を設立。日本皮膚科学会認定専門医、米国皮膚科学会上級会員。

(ライター 赤根千鶴子、日経ヘルス編集部)

[日経ヘルス2019年4月号の記事を再構成]

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