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ポイント賢者への道

実は「出世払い」もOK クレカの変わり種特典を知る ポイント賢者への道(112)

NIKKEIプラス1

2019/5/12

写真はイメージ=PIXTA

今回のテーマは飲食店や小売店の事業主、中小企業のオーナーなどを対象とするクレジットカードです。クレカの中には個人事業主や法人が契約するタイプがありビジネスカードと呼ばれます。カード会社としては個人向けクレカより多額の利用が期待できるためユニークな特典を設けて会員獲得に力を入れています。

日本の中小企業は、支出額に占めるクレカ決済の比率が数%にとどまるとされます。個人の比率2割よりさらに低く、今後の成長余地が大きいとみられます。

ポイント還元率を見ると例えばNTTファイナンスBizや楽天ビジネスカードなどで1%程度。特別に高いわけではないですが、数年前からクレカ払いが可能になった消費税や法人税といった税金を納めるのに使えば、それだけでポイントを多数獲得できます。

優遇で大きいのは引き落とし期日です。個人カードの場合、買い物して払った分が銀行口座から引き落とされるのは長くて約2カ月後です。ビジネスカードはより長い期間、猶予されることがあります。

例えば歯科医院向けのデンタルゴールドカード(大信貿易)は資材購入に利用すると引き落としは3カ月後になります。開業前に設備を工面するのに役立ちそうです。農業従事者向けのアグリカード(グッデイ)は「収穫期払い」が売りです。農業資材を対象に最長8カ月先まで延ばせます。農機を買って畑を耕して種をまき、半年後に収穫して収入を得たら返済するといったことが可能です。

同様の優遇は個人カードの中にもあるので触れておきましょう。エイチ・アイ・エスのスカイウォーカーカードは同社の旅行商品の購入に使うと引き落としを7カ月後に延ばせます。学生時代に旅行して就職後、初任給から返す「出世払い」が可能になります。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年5月4日付]

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