株式相場を経験則でよむ 行事や選挙、投資のヒントに

写真はイメージ=PIXTA
写真はイメージ=PIXTA

株式市場には「アノマリー」と呼ばれる経験則が存在する。毎年同じような時期に相場が上下に動きやすい傾向を示し、重要イベントなどが影響しているとされる。判断材料の一つとして参考にするプロの投資家も少なくない。過信は禁物だが、アノマリーを知れば相場を読み解くヒントが見いだせるかもしれない。

米大統領選の前年

「セル・イン・メイ(5月に売り抜けろ)」。古くから欧米で言い伝えられる格言で、日本でも知られるようになった。年間を通してみると5月から10月にかけて株価が下落する傾向がある。だから夏場を迎える前に売却して利益を確定するのが得策というわけだ。今年も相場が上昇してきただけに、この格言を気にする投資家は多い。

なぜ5月が相場の転機になるのか。いくつかの理由が考えられる。ひとつは莫大な金額を運用する海外のヘッジファンドの決算が5月に集中するため、株が売られやすいというもの。欧米の投資家が夏の長期休暇に向けて持ち高を減らす時期にもあたる。日本国内では新年度が始まる4月に機関投資家が資金を株などに新たに振り向けるので、5月には反動が出やすい。

「10月は警戒」説

株高を示唆するアノマリーもある。「ハロウィーン効果」だ。期間6カ月を念頭にした株式投資を始めるなら10月末が効率的に収益を稼げるというもの。10月は「ブラックマンデー」(1987年)など相場急落のイメージが強いが、底値になることが多い。70年以降の月間平均騰落率をみると、11月は米国株も日本株も1%超の上昇を記録している。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし