マネー研究所

Money&Investment

遠のく金利上昇、住宅ローンどうする 固定か変動か

2019/5/7

日銀は政策指針を修正し、緩和策を粘り強く続ける姿勢を強調している

日銀が金融緩和策を縮小して金利は上昇に向かう――。昨年金融市場で出たこんな観測が、景気減速を背景に後退している。日銀は4月25日、政策指針を修正し、緩和策を粘り強く続ける姿勢を強調した。金利動向は住宅ローンを組む人には重大な関心事。金融政策の行方とともに占ってみた。

日銀は25日、2021年度の物価上昇率見通しも新たに示し、依然として目標の2%に達しないとした。これも緩和策の正常化がすぐにはないとの示唆だ。

「市場の空気も昨秋とは変わっている」(日銀幹部)。その象徴が長期金利(10年物国債利回り)の動きだ(図A)。日銀が事実上緩和策の縮小に向けて動き始めたとの思惑などから昨秋には0.1%台半ばに上昇し、16年2月にマイナス金利政策を導入する前のレベルに戻った。だが今はマイナス水準に沈んでいる。

■景気は「正念場」

そもそも金利上昇のきっかけを作ったのは日銀自身だった。昨年7月に政策運営の柔軟化を決定。「ゼロ%程度」を誘導目標とする長期金利の変動容認幅を、従来の倍のマイナス0.2~プラス0.2%程度にした。経済状況が改善するなら小幅な金利上昇は抑えない。そんなシグナルを送った。緩和策縮小の方向性が意識され金利が上がった。

だが米中貿易戦争などを背景とする海外経済の減速により状況は変わった。日本の輸出や生産にも悪影響が及び、「景気は正念場」(第一生命経済研究所の新家義貴氏)と指摘された。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL