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ハーバードビジネススクールで学ぶ起業家、リリー・ペンさん

ハーバードビジネススクールで学ぶ起業家、リリー・ペンさん

世界のビジネススクールの中でもトップクラスの人気と実力を誇る米ハーバードビジネススクール。同校には、トヨタ自動車、楽天、新幹線の清掃会社、JR東日本テクノハートテッセイなど、日本のビジネスを題材にした授業が少なくない。ハーバードビジネススクールの学生は日本から何を学んでいるのか。海外の経営大学院を精力的に取材している作家の佐藤智恵氏による同校の学生へのインタビューをシリーズで紹介する。3回目は、2015年飲食事業に投資するファンドを立ち上げ、在学中にもレストランやバーを次々に開店したリリー・ペン氏(29歳)だ。

食は持続可能なビジネス

――アップル、ITベンチャー企業などで活躍したペンさんが、なぜ、今、フードビジネスに夢中になっているのでしょうか。

リリー・ペン Lily Peng 1990年カリフォルニア生まれ。2011年カリフォルニア大学バークレー校卒業。アップル、ITベンチャー企業などで活躍したのち、17年ハーバードビジネススクール入学。19年MBA取得予定。19年1月にはカリフォルニア州パロアルトに、うどん店「Taro San Japanese Noodle Bar」を開店した

「テクノロジーの進化で、多くのビジネスが衰退していますが、飲食業は絶対になくなりません。これだけデリバリーサービスが普及しても、なぜ私たちは家族や友人とともにレストランに行くのでしょうか。食事をしながら人と交流するのが楽しいからです。飲食業とは人と人とを結びつける場を提供するビジネスでもあります。食べる喜び、人とコミュニケーションする喜びがある限り、このビジネスは持続可能なのです」

「それから、仕事の結果がすぐ目に見えてわかる、という点も気に入っています。IT企業では世の中にインパクトを与えるような大きな仕事に関わっていても、『自分がやったことはどれだけ人の役にたっているのだろうか』と思うことがしばしばでした。結果的にすごいことをやっていても実感がないのです。ところがレストランでは、新しいメニューを開発したら、お客さんが食べてくれて、おいしいと言ってくれて、それに対してお金を払ってくれる。これはとてもやりがいがあります」

「ハーバードビジネススクールのクラスメートも『私の夢はいつか自分のレストランをオープンさせること』とか『自分好みのバーをオープンさせてみたい』と口々にいいます。ハーバードでは起業を志す人がたくさんいますが、レストランやバーの経営は『小さく始めたい』という人にはうってつけなのです」

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