離れると警告、発見で通知 無線で探せる紛失防止タグ
普段からタブレットやノートパソコンを持ち歩いている筆者は、カフェや移動中の電車などで仕事やメールのやり取りをする機会が多い。そのため、ときにはカフェの椅子やトイレの棚、電車の網棚などに、パソコンの入ったカバンを置き忘れそうになることもある。万一のときの対策として、利用しているのが「マモリオ」だ。
マモリオは、ブルートゥースを内蔵した小型の忘れ物防止タグ。筆者は製品が登場したころから何個も使ってきたが、2019年に入り、JR東日本などが「マモリオスポット」の本運用を開始したこともあり、その可能性に期待している。
マモリオは、スマホに専用アプリを入れて、ブルートゥースでペアリングして使う。スマホとマモリオが一定の距離を離れると、それを通知する仕組みだ。
スマホを持って立ち去ったとき、忘れ物にマモリオが付いていれば、置き忘れを通知してくれる。いざ見当たらなくなったときも、最後にあった場所を地図で確認できる[注]。
さらに、「みんなで探す」機能をオンにすると、なくしたマモリオにほかのマモリオ利用者がすれ違ったとき、場所の通知が届く。
加えて、マモリオが付いた忘れ物がマモリオスポットに届けられた場合も、アプリに通知が届く。マモリオスポットは、駅の改札や落とし物の集積所、百貨店などに設置されていて、全国数百カ所と増加中だ。
これらの探索機能によって、自分の大切なものが無事見つかればラッキーだ。とはいえ、まだ利用者数もスポット数も十分とはいえず、特に地方では見つかる可能性が低い。願わくばもっと普及してくれれば、と思う。
[注]マモリオは本体にGPS機能があるわけではなく、スマホやマモリオスポットと接続した際に、スマホやマモリオスポットの場所を確認して通知する。探索機能には限界があり過信は禁物だ。忘れ物や落とし物に気を付けるに越したことはない。
(ライター 青木恵美)
[日経PC21 2019年6月号掲載記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界