今月のテーマは「キャッシュレス決済」です。世界的にキャッシュレス決済への移行が進んでいるといわれています。いち早く普及が進む韓国では2016年におけるキャッシュレス決済比率が96.4%に達し、英国は68.7%、中国は65.8%と高い割合になっています(一般社団法人キャッシュレス推進協議会の資料による)。
一方で、日本は移行が遅れているようです。同資料によれば、日本のキャッシュレス決済の割合は17年で21.3%です。
時代の流れとしては避けようがないキャッシュレス決済について、日本の現状と個人の目線でどう活用していくべきかを考えてみたいと思います。
もはや「現金より割安」なキャッシュレス決済
キャッシュレス決済についていろいろ考えていくにあたって、基本的なスタンスを整理しておきます。まず、「現金が割安」という時代がもはや終わったことを私たちは認識しておく必要があります。
クレジットカードで一括払いにすればポイントが付与され、その分、現金より割安になります。標準的には0.5%相当が還元されています。
クレジットカードからチャージして電子マネーで支払えば、チャージと決済のときにそれぞれポイントが得られる、いわゆる「二重取り」ができ、さらに現金払いよりお得です。電子マネーのポイントは通常1%相当あるいは0.5%相当です。これが現在キャンペーンしているQRコード決済になると、20%という高還元率のサービスがあります。