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World Food Watch

日本のフレンチシェフら ノートルダム修復支援で協力

2019/4/26

ノートルダム大聖堂火災修復支援プロジェクトの狙いなどについて説明する三国清三シェフ(手前左)ら

世界遺産にもなっているフランス・ノートルダム寺院(大聖堂)の火災を受け、日本のフランス料理シェフらが修復支援に向けて立ち上がった。店頭での募金活動や修復支援メニューを用意し、売り上げの一部を寄付して協力する。シェフらは食を通じて日仏の絆を深め、世話になったフランスへの恩返しにもつなげたい考えだ。

「世界遺産フランス・パリ ノートルダム大聖堂火災修復支援プロジェクト」と題し、発起人グループにはオテル・ドゥ・ミクニ(東京・四ツ谷)の三国清三オーナーシェフやカンテサンス(東京・北品川)の岸田周三オーナーシェフ、神戸北野ホテル(神戸市中央区)の山口浩総支配人・総料理長や料理研究家、藤野真紀子さんらが名を連ねる。今後、国内のフランス料理店やフランス農事功労章協会(MOMAJ)など食を中心に関係団体にも呼びかけ、支援の輪を広げていくという。

ノートルダム寺院(大聖堂)の火災は多くの人たちに衝撃を与えた

岸田シェフは「これまで料理の知識や経験をフランスから随分といただいた。お世話になったことを忘れていないことを行動で示したい」とプロジェクト参加の理由を明かす。三国シェフは「和食が世界遺産に登録されたのもフランスが教えてくれたのがきっかけ。お客様と文化への願いを共有しながら(プロジェクトが)日仏の心の架け橋になれば」と話す。

東日本大震災発生の際は、フランスのシェフらが福島の復興支援で長期にわたり協力してきてくれた実績がある。発起人グループはこうしたシェフらの動きも踏まえた。

オテル・ドゥ・ミクニでは店内にすでに募金箱を設置。5月からは「ノートルダム大聖堂オマージュメニュー」(税込み3万円)を新たに用意。「3種小魚のフリット」や「帆立て貝のキャベツ包み、赤ピーマンとキャビアのせ、シャンパンソース」など三国シェフが海外で修業時代、師匠だったフランス料理界の巨匠らにちなむ料理を盛り込み、料金の半分を修復費用として役立ててもらうことにしている。

オテル・ドゥ・ミクニの店内に設置された募金箱

修復支援メニューの創設やその内容、修復資金分をいくらプラスするかなどは各店の判断に委ねる。集まった募金などは定期的に在日フランス大使館に届け、当面五年間はプロジェクトを続ける計画という。

(堀威彦)

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