低音が響く 個性派フォルムのワイヤレススピーカー
注目の新製品や新サービスをピックアップ、日経PC21編集部が実際に試用して商品を評価する。今回取り上げたのは、ワイヤレススピーカーの「Soundcore Model Zero(サウンドコア モデル ゼロ)」(アンカー・ジャパン)だ。
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モバイルバッテリーで有名なアンカーは、「サウンドコア」の名を冠した音響製品にも力を入れている。「モデル ゼロ」は、円形のフォルムが個性的なブルートゥーススピーカーだ。
操作ボタンは上部に集約され、正面からは何も見えない洗練されたデザイン。ボディー周囲に配された銀色のラインもアクセントになっており、インテリアとしても悪くない。約10時間駆動のバッテリー内蔵で、背面の端子から充電する。
上部はハンドル状になっており、非常に持ちやすい。さらにIPX5準拠の防水仕様なので、水がかかる台所やアウトドアでも活躍する。アプリを使えば、自分好みの音質に調整も可能。低音強調の「BassUP」機能は、アプリでも本体側のボタンでもオンオフできる。
ブルートゥーススピーカーは手のひらサイズの製品が人気だが、モデル ゼロはそれより格上だ。音に解像感があり、最大出力60ワットとパワフル。無理なく音量を上げられるので、広いリビングや離れた部屋で聴くと実力がわかる。低音の強調機能は、特にロックやR&Bとの相性の良さを感じた。
ハイレゾ対応をうたうが、その帯域をフルに生かせるのは外部入力時。ブルートゥース接続時の音声コーデックは標準のSBCのみで、高音質なコーデックを採用すればよりポテンシャルを引き出せそうな点が惜しまれる。
(ライター 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2019年5月号掲載記事を再構成]
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