風を感じ、絶景もスリルも堪能 トロッコ列車10選

NIKKEIプラス1

6位 奥出雲おろち号
(島根県) 420ポイント
鉄道ファンは「たまらない」

ヤマタノオロチ伝説の里、奥出雲の山あいを走り抜ける。出雲坂根駅付近では、急勾配を珍しい3段式スイッチバック(列車が進行方向を2度変える方式)で上り下りする。車窓からは高低差100メートル以上ある日本最大級の二重ループ道路「奥出雲おろちループ」も望める。「鉄道ファンにはたまらない要素がいっぱい」(坪内さん)

「駅舎がそば屋の亀嵩では、事前予約すれば絶品の手打ちそばを車両まで届けてくれる」(瀬端さん)。

(1)木次(または出雲市)―備後落合(2)11月24日までの金土日祝(夏休みと紅葉期間は平日も)(3)乗1140円+指520円(4)https://www.jr-odekake.net/(JRおでかけネット)

7位 富良野・美瑛ノロッコ号
(北海道) 410ポイント
ラベンダーの香り 車内で

北海道の人気観光地、富良野・美瑛の丘陵地帯をのんびりと走る。道中はラベンダーなどの花畑が次々に現れ、車内にも漂う花の甘い香りを楽しめる。富良野から20分ほどのラベンダー畑駅には、このノロッコ号が臨時停車する。「徒歩7分ほどのファーム富田のラベンダー畑は必見」(杉崎さん)。「広大な大地をのんびり走るので、穏やかな空気が列車を包む」(南田さん)

「春夏に北海道に行くなら、ぜひ押さえておきたいトロッコ列車」(久野さん)。

(1)富良野―旭川(2)6月8日~(詳細は5月中旬に決定)(3)乗1070円+指520円(自由席も有り)(4)電話011・222・7111(JR北海道)

8位 赤沢森林鉄道
(長野県) 360ポイント
森の香り・澄んだ空気 堪能

日本三大美林の一つ、赤沢自然休養林を走る。1975年に廃止された木曽森林鉄道の保存施設を使い、87年に上松町が復活させた。「実際に使用された線路と車両。観光目的のものと違う迫力がある」(杉山さん)。樹齢300年のヒノキの大木が林立していて「景色も空気も香りもすべてがごちそう」(木村さん)。「川の水は透き通っていて、思わず手を伸ばしたくなる」(田澤さん)

「春や秋もいいが、夏の日差しと森の中を吹き抜ける心地よい風を楽しんでほしい」(瀬端さん)。

(1)赤沢自然休養林の園内(2)11月7日まで(3)乗800円(夏休みイベント期間は+200円)(4)電話0264・52・1133(上松町観光協会)

9位 里山トロッコ
(千葉県) 350ポイント
まるで「おとぎの国の列車」

首都圏から一番アクセスの良いトロッコ列車。蒸気機関車を模したディーゼル機関車が、小さな客車を引いてのどかな里山を走る姿は「おとぎの国の列車のようでかわいらしい」(高田さん)。終点の養老渓谷近くの菜の花畑がハイライト。「まるで黄色い絨毯(じゅうたん)の上を走っているよう」(田澤さん)。菜の花の見ごろは4月中旬ぐらいまで。同渓谷の秋の紅葉も見どころだ。

夏にはビールが飲める納涼トロッコも走る。「沿線の木造駅舎も魅力的」(杉崎さん)。

(1)上総牛久―養老渓谷(2)12月中旬までの土日祝など(3)乗760円+整理券500円(4)電話0436・23・5584(小湊鉄道)

10位 しまんトロッコ
(高知県など) 310ポイント
雄大な清流見下ろす

清流、四万十川に沿って走る。高台を行く列車から雄大な川を見下ろすように眺められ、「清涼感でいっぱい」(櫻井寛さん)。2013年に改装した山吹色の車両は「ななつ星」などの列車を手掛けた水戸岡鋭治氏がデザイン。「北海道で木材を積んでいた貨車を改造したもので、乗り心地の悪さは最高。これぞトロッコ列車」(坪内さん)

「GW近くには十川駅付近で、こいのぼりの川流しが車内から楽しめる」(長根さん)。

(1)窪川―宇和島(トロッコ乗車区間は一部)(2)9月29日までの土日祝、夏休み(6月運休)(3)乗1850円+指520円(4)電話0570・00・4592(JR四国)

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。(1)区間(2)2019年の運行期間(3)大人料金(4)問い合わせ先。写真は1、4位三浦秀行撮影、2位大井川鉄道、3、7位JR北海道、5、10位JR四国、6位JR西日本、8位上松町観光協会、9位小湊鉄道提供

調査の方法 専門家への取材を基に運行しているトロッコ列車を事前に24カ所リストアップ。乗って楽しい、車窓が素晴らしい、写真に撮りたいなどの観点から、お薦めのトロッコ列車を1~10位まで順位をつけてもらって編集部で集計した。

今週の専門家 ▽木村裕子(鉄旅タレント)▽久野知美(フリーアナウンサー)▽櫻井寛(フォトジャーナリスト)▽杉崎行恭(鉄道写真家、ライター)▽杉山淳一(鉄道ライター)▽諏訪篤嗣(いこーよ鉄旅ガイド)▽瀬端浩之(日本旅行鉄道プロジェクト次長)▽高田毅(鉄道ファン編集長)▽田澤真理子(KNT―CTホールディングス国内旅行部)▽坪内政美(鉄道写真家)▽長根広和(鉄道写真家)▽南田裕介(ホリプロアナウンス室マネジャー)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年4月27日付]

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