マネー研究所

近づくキャッシュレス社会

スマホ紛失 電子決済の被害防ぐ手立ては ポイント賢者への道(111)

NIKKEIプラス1

2019/5/8

写真はイメージ=PIXTA

前回、クレジットカードの盗難や不正利用に遭ったときの緊急の対処方法を紹介しました。今回は最近利用者が増えているQRコード決済など他の決済手段についてです。

筆者は以前、交通系電子マネーのカードを紛失して誰かにコンビニで使われる被害に遭いました。クレジットカードとは違い、事前入金式のカードなどは、後で補償を受けられるという利用規定がないのが一般的です。従って、多額の入金はせずに残高を少なめに保つことが肝心になります。銀行口座と連動したデビットカードの場合は、1回当たりの利用限度額を低く設定しておくと安心です。

最近はVISAやJCBといった国際ブランドの加盟店で使えるプリペイドカードが増えています。多くは会員専用のアプリやサイト上で操作することで、カード機能を一時的に停止することが可能です。万一盗難に遭ったら直ちに操作すれば、不正利用の二次被害を受けにくくなります。海外旅行する際などは事前に利用機能を一時停止しておくという対策があります。実際にカードを使うときだけ機能を有効化するようにしておけばより安全です。

最近流行のコード決済の場合は店頭での利用時、スマホ端末を操作してアプリを起動させる必要があります。ですから、スマホ端末に確実にロックをかけておくことが大事です。万一紛失したら直ちにパソコンなどから自分のアカウントにログインし、登録済みのクレカや銀行口座とのひも付けを解除する操作をします。すぐに解除できない場合に備え、遠隔操作で端末を初期化できるよう設定しておく手もあります。

最後になりますが各種カードの利用などでためたポイントは不正利用された場合、補償されないのが通常です。ポイントはなるべく早めに使うのが鉄則です。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年4月27日付]

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