「数字が苦手」は損 会計センスが身に付く8つの習慣長谷川正人著 『コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方』

ファストフードで磨く「会計センス」

会計センスは日常生活で身につけることができます。例えばマクドナルドやモスバーガーはハンバーガーチェーンという点では同じですが、単価で考えると店内の椅子などに工夫があることに気づけます。ランチタイムとディナータイムでメニューを変えている飲食店も同じです。疑問を持ち、理由を考えることで、飲食店の実態が見えてきます。

店内の椅子など設備を比べると、マクドナルドではモスバーガーに比べてあまりゆったりしたものにせず、お客さんが長時間滞在しにくくなるように設計されていることがわかります。また全く同じレストラン・定食屋であってもランチタイムは客単価1000円以下のランチメニューで高回転、ディナータイムはアルコールなどドリンクも加えて客単価数千円で回転は1~2回転という店が一般的です。つまり同じ店でも時間帯によってビジネスのやり方(客単価と回転)を変えているのです。
(習慣3 身近な企業で数字の感覚をつかもう 87ページ)

「『個人の家計』と『企業の会計』の違いを理解しよう」「大きな数字は分解しよう」「投資家やアナリストの目でみよう」など、本書では日常生活の中で数字と賢く付き合うための習慣を盛り込んでいます。

「数」に苦手意識を持った人でも、気軽に数字感覚を身につけることができる1冊です。

◆編集者からひとこと 雨宮百子

『ヤバい決算書』『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』につづき、3年連続で長谷川さんの著作を担当することになりました。今回の書籍には、決算書や財務諸表などといった難しい話は一切でてきません。数字が苦手な人でも手に取りやすいように、なるべく日本語で数字を説明するように努めました。

本書の企画は、著者が行う講演の内容を共有してくれたところから始まりました。本書を編集しながら、数字は好きではなかった私自身が、日常生活のなかに潜む「数」と向き合うのが楽しくなりました。

本書『コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方』では、身近に潜む数字を読み解くスキルを身につけるための8つの習慣を紹介しています。企業数字に強くなりたいと思いながらも、気持ちがすすまない人にこそ読んでほしいと思います。

一日に数百冊が世に出るとされる新刊書籍の中で、本当に「読む価値がある本」は何か。「若手リーダーに贈る教科書」では、書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介します。掲載は原則、隔週土曜日です。

コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方

著者 : 長谷川 正人
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,620円 (税込み)

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