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初めての給与明細 額面と手取りの差から分かること ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

2019/4/26

住民税は、前年の所得を基準に「確定した税額」を6月の給与から徴収します。新社会人の場合、通常は前年の所得がなく、1年目は住民税が差し引かれません。2年目以降、手取りが減ったと感じる人が多いのはこのためです。ちなみに、2年目も、1年目の4~12月分のお給料をもとに所得が算出されるため、1年分満額の住民税を支払いません。1年分満額の住民税の徴収がスタートするのは、社会人3年目の6月からになる人が多いでしょう。

■「4~6月は残業しない方がよい」は本当?

社会保険料は、4~6月のお給料を基に決定します。4~6月に残業をあまりしない方がよいと言われるのはこのためです。健康保険などについては、保険料が上がっても受けられる内容はほぼ変わらないため、この説は正しい部分があります。一方で、厚生年金保険料の金額が減ると、将来受給できる年金額も減るというデメリットもあります。会社員の人は、社会保険料の半分以上を会社が負担してくれるため、自分が支払う保険料と受けられる保障内容のバランスは、自営業者に比べ有利な仕組みになっています。

お給料が支払われるルールや計算方法を知っておくと、後から控除される金額が増えて驚くことや、活用できる社会保障制度を知らずに苦労するといったことを軽減できます。給与明細も数年分、写真やデータで残しておけば、昨年や数年前の内容と比較もでき、理解が深まるため、おすすめです。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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