街歩きに便利、梅雨にも備え アウトドアシューズ5選
桜も終わり、若葉の薫る季節になった。近所の山にハイキングに行くにはぴったりの季節だろう。ハイキングなどのライトな山行だけでなく、フェスやキャンプなど、様々なアウトドアアクティビティーに対応するモデルをピックアップした。防水機能があるものは梅雨の備えにもなる。
最初の一足としてもオススメな高コスパモデル
イギリス発祥のアウトドアブランド「HI-TEC(ハイテック)」の「AORAKI WP」(税別5300円)は、軽量で防水透湿性能がありながら手ごろな価格で、初めてのアウトドアシューズとして適している。ローカットのモデルは、街履きからアウトドアまで幅広く対応。アウトソールもグリップや剛性が確保され、クッション性のあるインソールなどアウトドアシューズとしての機能も申し分無い。より本格的なアウトドアにも対応するミッドカットタイプ(税別5900円)もラインアップしている。
軽量化と安定性を両立
メレルの代表的なモデルとも言える「カメレオン」も7代目となった。「CHAMELEON 7 GORE-TEX」(税別2万2000円)は、硬度があり、ひねりにも強いTPU(熱可塑性ウレタン)プレート「FLEXPLATE」をアウトソールに採用し、軽量化と安定性を両立した。過去のカメレオン2と比較して25%も軽量化された。
ゴアテックスによる防水透湿性をもち、河原で遊んだり、不意の雨などによる悪路でも、足を快適に保ってくれるので、アウトドアに積極的に踏み出す一足としてオススメしたい。
伝統的なモデルにコラボモデル登場
ダナーライトは、1979年に世界で初めてゴアテックスを採用したブーツとしてアウトドア界では知られた存在だ。以来ダナーの定番アイテムでもあり、山歩きをする人たちの憧れのモデルでもある。そんなダナーライトにアウトドアチェアのブランドとしても有名なヘリノックスとのコラボモデル「Danner Light Helinox(ダナーライトヘリノックス)」(税別5万6000円)が登場した。
ナイロン部分はヘリノックスのチェア・ゼロに使用されるパラシュート素材で、靴ひもをかけるフックにはヘリノックスがこのブーツのために開発したアルミ素材が使用されている。アウトドアテイストが溢れるオリジナルモデルも良いが、軽量で強度が高いリップストップナイロンとワンポイントが光るアルミ素材は、スマートさや近代的なイメージも与えてくれる。
靴ひもが無い軽快なアプローチシューズ
ボルダリングをする人が、岩場までの道を歩くためのアプローチシューズとして展開されているアークテリクスの「アラキス」(税込み1万9440円)は、軽量で軽快な履き心地が魅力だ。華奢な見た目と異なり、グリップとクッションの効いたソール、要所を補強されたアッパー部によって、テクニカルな岩場を歩きつつ、簡単な課題(ビギナー向けのボルダリングルート)なら登れてしまうポテンシャルを持っている。
防水性能はないものの、通気性のあるラミネート加工のアッパーにより、夏でも快適な履き心地と、不意の水濡れにも慌てないある程度のはっ水性能を併せ持つ。さらに、かかとを折りたたんでスリッパのように履けるので、キャンプ場でのリラックス用、ボルダリングの際の休憩用にも良い。特につま先が補強されているので、石などにつまづいても足の指を守ってくれる。
靴ひもの無いデザインは、見た目のスマートさと、履いた際のフィット感、軽量化を実現し、足の負担を軽減する合理的なデザインだと言える。
KEENの代表的なロングセラーシューズ
KEENの代表的なロングセラーシューズでもある「ジャスパー」(税込み1万2744円)は、丈夫でフィット感の高いクライミングシューズと、クッション性や足への負担が少ないコンフォートシューズの利点を併せ持つアウトドアスニーカーだ。
グリップ力のあるソールは、トレッキングなどのライトな山行には十分な性能。フィット感がよく、長時間の歩行でも疲れにくいので、アウトドアはもちろん、タウンユースにもぴったりだろう。
カラーバリエーションが豊富なのも、ファッションのコーデに合わせたり、2足目を色違いでそろえるなどの楽しみにもつながる。キャンプサイトやフェスでも、華やかなカラーバリエーションが人目をひくことだろう。
(ライター 戸津弘貴)
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