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白河桃子 すごい働き方革命

「24時間営業」の次へ現場行脚 ファミマ・沢田社長 ファミリーマート 沢田貴司社長(下)

2019/5/15

6月から一部地域で24時間営業を見直すための実験を行っていくという

白河 時代の変化に対していかに敏感でいられるか。その感性を研ぎ澄ませようとする力が必要だということですね。

沢田 そうです。自分自身の決定について、どれだけ仮説と検証を繰り返すことができるかだと思います。

白河 現場の方にたくさん会おうとするのは、情報収集も目的なのですか?

沢田 やはり直接話を聞かないと。現地へ行って店舗を訪問し、現場で働く皆さんと話をする。あるいは、お取引先の皆さんとも話す。そこから得られる気づきはたくさんありますね。

■時間営業の実験に着手

白河 最近話題になっている「コンビニの24時間営業問題」についてはいかがでしょう。実験店舗などで検証を進めていくそうですが。

沢田 最重要課題のひとつとして取り組んでいきます。先日、6月から一部の地域で「時間営業実験」(注:営業時間を限定)を行っていくことを発表しました。日商・コスト・収益への影響や、配送を含む全体のオペレーションなどについても検証する予定です。また、今期は既存店への投資の総額は1130億円を見込んでおり、そのうちセルフレジや省力化什器(じゅうき)の導入拡大など人手不足への対応や店舗運営の効率化につながる取り組みに約250億円を投じる計画です。

白河 24時間営業のコンビニが誕生した当時は、画期的なイノベーションだった。でも、そのイノベーションはすでに昔のものとなり、また新たなイノベーションが求められている。そんな時期に差し掛かっているのだと思いますが、一足飛びにはいかないと。そんな中でも、ランドリーやフィットネスを併設する新規事業は面白いなと思いました。

沢田 私も可能性が非常にあると期待しています。フィットネスもランドリーも、来店されたお客様がセルフで利用できるオペレーションなので、加盟店の手間を極力抑えることができるんです。

白河 店舗の負担が少なく利益が上がるのは理想的ですよね。外国人労働者に対してはどんなケアをなさっていますか。

沢田 すでにストアスタッフの約8%くらいが外国籍の方ですから、マニュアルを多言語対応するなど工夫を進めています。

白河 都心の店舗では、「この人はどの国の人だろう?」って楽しみになるくらい多いですよね。いっそ、バッジに国旗をつけたりするのはいかがですか?

沢田 それは面白いですね。考えてみようかな(笑)

白河 店舗スタッフ採用での茶髪制限もやめたそうですね。私は今、128人の女子大生を毎週教えていて、アルバイトで疑問を感じる点について聞いたことがあるのですが、やはり多かったのは髪色のこと。ファミリーレストランなどでは「どうせ帽子をかぶるのに、髪色指定があるのは意味不明」とか。あと、ネイルの規制も不評でしたよ。「せっかくキレイにしているのに、ネイルを取らなきゃいけないのは嫌」だと。茶髪OKにするだけでも、人手不足はかなり解消されるのではと思いました。

沢田 おっしゃる通りで、ルールを決める側が古い慣習のまま思考停止している部分も否めません。「頭髪のカラーチャート○番の色まではOK」とか、古いルールをずっと踏襲している。

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